緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

如夢令

2009年08月24日 17時30分33秒 | 一週一詩
一週一詩2009年8月16日(日)~22日(土)

 昨夜雨疏風驟,濃睡不消殘酒。
 試問卷簾人,却道海棠依舊。
 知否?知否?應是肥紅痩。

 李清照(りせいしょう、1084年~1153年)は、北宋末期・南宋初期の詩人(詞人でもある)。斉州歴城(現在の山東省済南市)の人。夫は政治家の趙明誠。女流詞人として広く知られている。

 昨夜は雨が降り風が強かった。お酒を飲んで酔っ払うようになった。

 朝起きてみたら、まだ目眩がしていた。そのところに、卷簾人(簾を上げる女子使用人だったそうだ。これにも色んな説があり、定説として使用人が一般である)に庭の海棠の様子を聞いてみたら、「お変わりなくて無事だ」と答えてくれた。

 「知るかどうか!知るかどうか!」はとても強い疑問でリズムもとても素晴らしい。

 「馬鹿な子だ。行って見てください。緑(葉っぱ)が多くて紅(花)が散舞ったのじゃないか。」

 「詞はわが國の和歌ににて、やさしくうつくしいものであるが、李清照の詞はさらにそのうえに理智のかがやきがそえられて、清新な感覚のうちに、宋詞のもっともよい特質であるさびしさとほそみが、本格的なすがたをよそおってつつまれている點では宋詞のもっともよい例であるといっても過言ではない」中田勇次郎が称賛している。

 靖康の変や夫の急死などが故に、離別して流浪の生涯を送る中で優れた詞を多く生み出したと言う。

 雨降りて風強き中酒飲みし宵(酔い)
 花散るを君知らぬかな紅痩せる


 此れを旋頭歌にして記してみた。古典文法は難しい。どこかが悪かったらご遠慮なくコメントしてください。大感謝!