緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

平和の武器

2007年05月29日 12時06分26秒 | 時事雑感
 「民音」という言葉は初耳である。CCTVの番組「記事」を見てから、この日本の文化組織を知ったのだ。「民主音楽協会」の略語である。

 「芸術は平和の武器である」と、民音の創立者である池田大作先生がそう言った。私は池田先生のこの考えが好きである。そして、番組の紹介によって、「民音」に属する音楽博物館もあるらしい。館内には、世界各地で製作された各時代の楽器が展覧されているという。それに、見学者は実際に古風のピアノを弾くこともできるとのことだ。現代ピアノはいうまでもなく、イタリアやイギリスで製作された中世紀の古いピアノも時代順に展示される。館内管理人の紹介によって、それらの楽器を保護するため、かつて池田先生にも提案したのが、「楽器の生命力と価値は弾くことだ。いつか本当に弾くことができなかったら、しまって展示だけでいい」と池田先生はそう指示した。先生の発想は素晴らしいと思う。確かに、古い文物を保護するのも大事であるが、保護よりもっと大事なのは、文物の価値と意味だろう。楽器にっとって、弾くことがなければ楽器とはいえなかろう。池田先生のお陰で、音楽博物館を見学する人々は、楽器らの肉声ともいえる古い音を現場で聞くことができるのだ。

 「芸術は平和の武器である」。

 「民音」の精神的支柱ともいえる池田大作先生のこの言葉は平和を愛する世界各国の芸術家らに強い力と固い信念を与えていた。時代がいくら変わっても、この信念と考えがあれば、平和を守ることができるのだ。