goo blog サービス終了のお知らせ 

緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

赤蜻蛉

2006年03月26日 13時22分54秒 | 若い詩歌
野原を飛んだ
赤蜻蛉よ
麦畑の中に
子供が夢を持つ

路地に入った
赤蜻蛉よ
屋根の下に
燕が少年の憂いを啼(よ)ぶ

指先に留った
赤蜻蛉よ
無邪気な眼が
生命の憂鬱を問う

日記に飛び込んだ
赤蜻蛉よ
幼い頃のその夏
雨が降ってきた


 今日はリンクの歌声喫茶で、また日本歌謡の<赤蜻蛉>を聞いた。自分の子供時代を思い出した。記念として以上の詩を書いた。

赤とんぼ
作詞:三木露風
作曲:山田耕筰
夕焼小焼の 赤とんぼ
  負われて見たのは いつの日か
山の畑の 桑の実を
  小かごに摘んだは まぼろしか
十五でねえやは 嫁にゆき
  お里のたよりも 絶えはてた
夕焼小焼の 赤とんぼ
  とまっているよ 竿の先
昔日本は秋津島(アキツシマ)と呼ばれていた。アキツとはトンボのことを意味していたんだ。トンボは日本にとってなじみ深いものだ。

枯葉

2006年03月25日 14時47分18秒 | 若い詩歌
見るよ
木のそば
一枚の枯葉
生命の捨て子

静かに
寂しく
詩人が来た
一枚を拾って

撒き出した
大地は如何に煌煌…


でんどう三輪車さんのおかげで、素晴らしい詩となりました。

見えるよ
樹のそばに
一枚の枯葉
生命の捨て子

静かに
静かに
詩人が来て
一枚を拾って

地面に置いた
大地は
枯れ葉の命で
輝く

如何に煌煌…

蘭の花

2006年03月25日 13時42分53秒 | 若い詩歌
山の奥から
蘭の花を持ってきた
僕は
庭の中に
一株を植えておく

一日三回も見に行った
蕾が一つもない
僕は
その花期に
間に合わない


秋の来臨が
まもなく
部屋に移入した
僕の蘭の花よ
来年の春
また満開ぞ

 この<蘭(らん)の花>というのは中国の有名な学者胡適先生の詩で、同名の歌もある。胡適、1891~1962 中国の学者・思想家。「こてき」とも呼ぶ。安徽省績渓県の人。字は適之。(http://www.tabiken.com/history/doc/G/G257L100.HTM)から、今日ちょっと翻訳しようと思う。意訳のもの。


でんどう三輪車さんの指摘で、素敵な詩と成りました。 
山の奥から
蘭の花を持ってきた
僕は
庭の中に
一株を植えておく

一日三回も見に行った
蕾が一つもない
僕は
その開花に
間に合わない


秋の装いが
まもなく
部屋にも訪れて
ランの花は
沈黙

蘭の花よ!
僕は
来年の春を
待つ
その喜びを

満開ぞ!

南方少年

2006年03月24日 13時05分55秒 | 若い詩歌
午後の長い路地

日差しが見えない一瞬



南方は依然──菊の秋

無邪気な少年が

黒い髪を結び 

後姿が消えた遠方

──濃霧のない所



君の微笑

夕焼けのごとし

木戸のそば──

一人の南方少年



果樹園にも

川浜にも

君の笑い声が

枝に掛けた秋と

一緒に実った



今の君

変わりがあろうか



たくさんの思い出が

──流れ雲の隙に

隠見した┄


写真

2006年03月23日 22時05分31秒 | 若い詩歌
君の綺麗を描く言葉

一つもない

僕は

すべての辞書を引いたよ



どんなストーリでも

君に小さな呟きを

止められないよ



僕の咽喉

息が苦しい

すべての感覚が

「恋よ、恋よ、恋が来たよ」

占いを思い出した

僕は婚姻の指紋を眺めて

恋の距離を量るよ


縁が花園なら

僕はその恥ずかしい草

君の満開に間に合わない

道端で

家を作り

君とずっと一緒に

北島へ

2006年03月23日 16時38分05秒 | 若い詩歌
天(あま)から

発言権のない

弱者の中に降った天才

遥遠の1979年に



『今日』を一枚、一枚

『詩刊』編集部のドアに貼った君

祖国との再会はただ電話で

10年ぶり…



人生無常の20歳

建築工場で生まれた詩情を

どのように

人民英雄記念碑の前に蓄積した…



「ダムが崩れるその一瞬に

灰汁が全部、

僕の心に流れ込む」

西方は楽園でなく

無辺の苦痛と長々の流浪だ

健康に害を加える五千年に

中国詩歌を謳歌する

君の成就


注:北島は中国の有名な詩人です。