東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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都立高校取り下げの日

2014-02-13 12:48:31 | 高校受験・大学受験
都立高校では、一度願書を出した学校の倍率などを参考に
1日だけ取り下げて、違う高校へ願書を出し直す事が出来る日があります

これによって本当に受験する高校が決まる訳です

1、校長会による予想が一度発表され
2、実際の願書提出による倍率が発表され
3、今日のこの取り下げによる移動で最終的な倍率が出てきます

つまり、都立高校を第一志望としてるご家庭を含め、都立高校を受験される場合は
3回も「受験校」の見直しポイントがあると言う事になりますね

私はこれはあまり良い手段だとは思ってないんです
自分の実力から本当にどの学校を受験すべきか・・と考えるのは
合不合格になるのか・・と言う事よりも
入学してからどうなるのかを考えるからです
なので、1回は検討する時があっても良いと思うのですが
2回、3回はどうなのかな?と思うんです

取り下げの日がこの時期になっているのは
私立高校の合否発表がほぼ済んでいる事も関係しているでしょう

第一志望校の私立高校が駄目だった場合を考え
都立高校に願書を提出していたご家庭が、合格を受けて都立を取り下げる事による
変動もありますし、願書提出による倍率から志望校が高倍率だった事を受け
取り下げる事による変動があります


合格する為にこの3回は必要だと考える一方で
3回もある事で受験生本人が志望校を定める事が出来ずモチベーションが落ちてしまう
倍率から逃げる事で本来の能力を発揮できるチャンスを逃してしまう
といったデメリットもはらんでいます

私立、都立双方の上位校、難関校の生徒さんのモチベーションが高いのは
倍率などに目も向けず、一心に目標を見つめ
忍耐と努力を積み重ねていた事にあると感じます


受験は蓋を開けてみないとわかりません
志望校を下げたからと言って合格する保証はどこにもありません
もし、志望校を下げて合格したとしても
その先に続く大学受験にかける想いはどうなるでしょう?

私達塾は合格のお手伝いをしています
ですから、合格する事を大前提としなくてはなりません
しかし、大手塾さんのように本当に受験したいと希望している学校を
模試の「想定」から合否を判断し
受験させないといったシステムはするべきではないと思うんです
安全に無難に、辛い経験はさせず・・・・といった発想が
お子さんを本当の意味で成長させるでしょうか?


私は生徒さんの意思を尊重します
もちろん、下げる事を提案する事例もありますが
可能性が残っている限り挑戦する意思がある限り、応援し続けます



去年、一人の生徒さんが憧れの高校へ入学を果たせませんでした
例年を超える倍率、偏差値は一気に5も上がりました(偏差値70を超えました)
でも、受験した事を後悔するのではなく
あの時の自分を反省し、今は大学受験に向け前を向いて進んでいます
あの頃の自分の弱さは何だったのか?
自分に足らなかったものは何だったのか?
深い傷を負っている姿は見守る方も辛いですが
そこから一緒に前を向き、一緒に進んでいく・・
取り下げをして、無難に落ち着いたという経験より
よほど将来への可能性を広げる経験になったのではないでしょうか


様々な思いで多くのご家庭が取り下げについてお考えになった事でしょう
その結果出された志望校にここから10日間
迷いなく突き進んで欲しいと願っています


都立第一志望の皆さん!!
悔いの残らない受験をしましょうね!!



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