東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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本当に強い学力を育てるには

2015-11-05 12:39:42 | 学習全般

11月22日に行います「coconeri」での講演会で

講演をします3名の講師陣は東大・東工大の理系講師陣です

現在ご予約を承っておりますので、ぜひお電話・メールにてご予約下さい

(ご予約がなくても、ご参加頂けます)

 

さて、この3名の講師は難関の理系教科をクリアして現在に至るのですが

「講演」というと、使う力は”国語”という事になります

語彙力や文章力ですね

実際大学では、論文を書き、学会で発表する等

こうしたブログ等とは違い、正式な構成に則った文章を書く力が必要です

今日お伝えしたいのは、理系は文系を含んでいるという事です

 

高校生になると直に進学大学を考えて文系か理系かの選択を迫られます

自分の中にはっきりと、やりたい事や興味のある事が明確な生徒さんはいいですが

これから見つけて行きたいと思っている場合は、大学を選ぶ以前に理系なのか、文系なのかを

決めなくてはなりませんよね

そうした時、よく耳にするのは”消去法”で決めるというやり方です

つまり、数学が得意じゃないから、とか社会が得意ではないから・・などですね

しかし、本当にそれでいいのでしょうか?

これまでの学習の経験や成績から判断しているだけですから、何も対策をしていない場合は

もう少し、色々な学習方法を試してからの方が良いような気がします

つまり、高校生になるもっともっと前から、学習法を試しながら成長する必要があるという事です

 

このグログでも何度か書かせて頂いていますが、語彙力や文章力が著しく低下しています

そこに加えて最近気になるのは「感情がわからない」お子さんが増えている事です

例えば

「人の情に訴える」というくだりの意味が分からない

と言うので

「その情は「感情」の情だよ、つまり人の感情、優しさや情けといった心を起こさせるという事」

というような説明をしたのですが、わかってくれませんでした。

その後、実際にこういう事があるでしょう?と身近な例を挙げて話したのですが

そもそも文章中の身近な話の中から出て来た言葉ですから、生徒さんが本当にその意味を理解するには

時間がかかるでしょう

他にも「恩恵」がわからない・・という生徒さんもいました

普段使わない言葉だ!と言い切るのですが、みなさんはどう思いますか?

恩も恵も難しい漢字ではありませんし、「恩に着る」「恵まれる」など別々ならいいのでしょうか?

つまり、この生徒さんは「恩恵」という言葉使いがあるような文章を読んだ事がないという事になります

では、こうして国語が苦手だからと理系を選んだらどうなるでしょう?

さらに、このまま大人になる事でどんな影響があるでしょう?

 

もう一つ、最近ありがちな例をご紹介します

いつも沢山の質問を持って自習に来る生徒さんがいます

とても勤勉で意欲的に質問を用意し、一つ一つ理解しようと頑張っています

しかし、そうして過ごして行くうちにわかった事は

「国語力」の問題だという事です

数学も、理科も公式等は覚えていますが、式を立てられない

もしくは、どれを使えばいいのか?がわからないという事です

問題文を読めば、どの公式を使えばいいのかは想像がつくのでしょうけれど、それが想像できていない事が多く

全てが「わからない」になってしまっていました

昨日はたまたま国文法がわからないと質問に来ました

国文法の基礎の基礎は主語・述語ですね

しかし、それを見分ける力も微妙なのに難しい品詞に取組んでいました

そして5W1Hの日本語版の説明をしたのですが、初めて聞いたような反応から小学校で国語をしっかり学習できなかった

のではないかと思いました

 

中学に入ってから次第に成績が落ちて行く要因の殆どは「国語力」が締めていると思います

国語は全ての教科の基礎です

ちょっと変わったお話をしますが、「国語は苦手でも英語はできる」生徒さんが時々います

これはなぜだろう?とずっと考えているのですが

一つの仮説はこうです

国語は小学校の頃から学校で学んでいますが、英語は学校+塾の場合が殆どです

学校での教育以外に学ぶ事で英語は始めから文法を理解しながら進められるので

国文法より英文法の方が理解できている

のかもしれません

そして日本語は英語より難しいですね(とはいいつつ、英語は得意ではありませんが)

英語を指導する中で品詞が多く使われます、動詞・代名詞・接続詞・・・など

実はそれら品詞の役割りを説明する所から始める事が重要になって来ています

小学校でしっかり国文法の基礎を学んでおく事が大切だという事がわかりますよね

 

だいぶ話が逸れましたが、こうした事例を早期にクリアする事が理系進学で活躍する生徒さんには必須です

つまり、国語が苦手だから理数系にしようという考えが少しズレています

理数系でそれなりの進学を考えている

社会に出てからそれなりに活躍したいと思っている

お子さんの将来を少しでも明るくしたい

そう考えた時、文系教科はいらないという答えは出てこないはずです

 

今日は長くなってしまいましたが、最後までお読み頂きありがとうございました

理系は文系を含めているという事を念頭において

いろいろな学習方法を試しながら進んで行きたいですね

そして、国語力を磨きその上で他教科をマスターして行く事が

本当に強い学力を育てる事に繋がると私は思います


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