夏休みの終了カウントダウン
大きな台風で予定が狂った生徒さん達もいるかもしれませんね
当教室の生徒さん達は宿題に追われている事はないでしょう
受験生以外でもこの夏は自習に来て宿題をやったり
課題をこなしている姿がありました
夏休みを利用した学習は、通常よりも難しい問題に挑んだり
スピードを上げて新単元を学習したりと忙しいです
そうした学習のなかで、差がついて行くのは授業以外の時間の過ごし方が
大きく関係して行きます
そもそも、飲み込みが速いと言われるお子さんは高校入試まではスムーズに
進む事が多いと思います
周囲も、飲み込みが速い、理解力があると過信し易いですし
実際、テスト結果も悪くはないでしょう
しかし、それが高校生になると様子が変わって来ると思います
理解したはずなのに得点が伸びないという結果を目にする事が増え
特に模試については思わしくない結果が出て
やる気が下がっていくことも珍しくないでしょう
高校からは 飲み込みの速さ だけでは太刀打ちできないのだと言う事を
それまでに何処かで知る事が出来れば良いのですが
本人も周囲もあまり気にしないように思います
目の前の結果が良ければそれ以上に言う事はありませんから、当然といえますが・・
飲み込みの速さ=定着 ではない
という事を理解し、では、 定着とは?と考えてみましょう
定着とは、難易度を変えても期間が空いても
同じように解法を使いその問題を解く事が出来る力が付いているという事ですね
数学は手で覚える
という話を聞いた事があります、問題を解き始めると手が勝手に動き出す・・
本当にそんな事があるのだろうかと思うのですが
これはそれほど問題を解いて来たという事の比喩ではないでしょうか
定着を目指して、膨大な量をこなして行くうちに 体得したということの比喩だと思います
そんな話を講師とした時、講師は「それ、とてもよくわかります。手が勝手に問題を解き始める感覚があるんです。」
と話してくれました
生徒さん達の多くは「理解しよう」と努めるので「理解したら終わり」となってしまう傾向が強いです
よく、塾の売り言葉で「わからない を わかった!に」と言ったたぐいの物があります
実際そこがスタートですから間違いではありません
しかし、そこがスタートなのです
わかった がスタートなのに、わかった!満足!終わり!
という悪循環スパイラルに目を向ける事があまりないように思います
飲み込みの速さはスタートラインに立つ速さに過ぎません
そこは長距離マラソンのスタートラインだと考えてみれば、わかりやすいですね
塾で わかった というスタートラインに立ったとしても
ゴールまで声援を送り続ける事が大切です
走っている本人は、自分がどのペースで走っているかはよく見えません
ゴールまでの距離を考え、スピードを落とせ! 水分を補給して! あと数十メートルで坂道だよ!
とアドバイスして行く必要があります
飲み込みの速さと同じで 定着の速さ も人それぞれです
その為に必要とされる努力も時間もそれぞれです
自分の定着度を知り、定着の為にどの程度の努力が自分には必要かを知る事
定着したと思っても、一定期間を開けてしまえば無かった事になってしまうなら
学習計画の中に組み込む事を忘れないなど、工夫も必要です
特に高校生のテストは、「ほら、もう忘れているよ、学習し直してね」というメッセージだと思って下さい
だからテストの解き直しが大切なんです
人と比べるのではなく、完走を目指して、目標のクリアを目指して
今の自分に出来る定着への努力を惜しまないで下さい
私はゴールまで声援を送り続け、応援します!!