東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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2020年に向かって求められる力

2016-02-24 11:13:59 | 学習全般

こんな記事を目にしました(クリックして頂ければご覧になれます)

お時間があれば、見て頂きたいのですが

この記事を読んでわかることは

英語力の問題だけではないという事です

 

英語教育の遅れている日本という印象が強いのですが

日々、子ども達と接していて思うのは

「知識の偏り」が非常に目立つという事です

 

国立大学の講師陣にはあまり感じないのですが

知識が偏っていることで、(例えば入試英語に強くても)

それを生活レベルで活用し、自分の意見を述べることに非常に弱い

といったことが多いのです

2020年、現中学1年生が大学入試となる時の入試問題に付いて触れた記事ですが

明らかに、英語に強くなる以前の問題だと思いました

「2020年前に入試が終わるから関係ない」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私は非常に関係あると思います

なぜなら、そうした力をもった子ども達が社会に排出されるという事は

先に社会に出た子ども達の方が不利になるからです

例えば、グローバル化が進む日本で英語を堪能に使える能力を持っているのが

数年後に社会に出た後輩達なら、会社はそちらを優遇せざるをえませんよね

後輩に出世を譲らなくてはならない場面が日常化されて行くかもしれません

この記事を読んで、一気にそんな不安にかられました

 

なぜ、そんなに不安になるのかと言うと

今の学生の殆どは”自分の意見”を主張するだけの

根拠・知識・視野・経験を持っていないからです

そして、そんな入試を数年後に控えているというのに

公共教育はそのレベルに見合った授業をしているのか?

という疑問があります

 

少し話は変わりますが、昨日たまたま国立大学の医学部系の過去問(英語)を見ていました

解答の殆どは記述ですが、問いに”自分の意見、考えを述べる”というのはありませんでした

指示語の内容を答える・要約する・和訳するなどで、唯一それに近いのが英作文です

2020年からセンターに変わる問題はこの難易度とは、そもそもの質が違うということがわかります

これまでも、英語力だけでは英語入試には限界があると指摘されてきました

広い知識や思考が求められるのは一部の大学の話として、他人事になっていた人も多いでしょう

 

理数系進学では数学が出来ることは勿論ですが、英語も出来なくてはなりません

”英語が出来る”と評価される基準が変わることで

学習の仕方も変えて行かなくてはなりませんが、そこで気をつけたいのは

広い知識と広い思考力を備え、意思表示が出来ることです

生徒さん達の小論文を見ても思うのですが、日本語で要約や自分の意見を書けないものを

英語なら出来るというのはおかしな話ですし、あり得ないでしょう

 

現在、大学入試に向けて世界史の授業をしていますが

生徒さん達の知らなかった事ばかりで、授業はとても楽しく活気に溢れています

そして、こうした広い知識が英語には必要でもあります

入試に使われない教科だからと蔑ろにしていては、結局行き詰まりますし

国語が全ての学習の基本だという事もわかりますね

 

 


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