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東京育伸会*塾長ブログ*親子で学びを楽しむ為に出来る事

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自らの意思で学ぶ

2015-12-03 10:08:17 | 高校生さん

今日はある生徒さんの話をしたいと思います

というのも、中学生のご家庭と面談をしていて当時の事を思い出したり

生徒さん本人の言葉に喜んだりしている今日この頃だからです

 

H君としましょう

彼がこの教室に来たのは中学2年の秋の事でした

当時、個別指導が主流でしたのでクラス指導はしていませんでした

彼は個別指導の塾で嫌な経験があったらしく、始めは拒否していましたが

あっという間にこの教室に慣れ、もともとの素直な性格が成績に反映していきました

成績と言えば、学校の成績は全く普通で(失礼!)よくもわるくも、本当に普通の学力でした

私にとって入塾時に普通の学力があれば十分なのです

当教室の講師陣がサポートすれば必ず伸びるからです

そして、先ほども書いたように素直な性格であれば初めてのVもぎの偏差値等は気にしません

勉強に対して抵抗の強かったH君はなかなか受験体制には入りませんでした

塾で習っている教科は登り始めましたが、その他の教科が思うように伸びません

そして学校の内申をあげる事に力を注ぎます

3年生になってから、それまで3だった教科を4にする事は簡単ではありません

東京の方ならわかると思いますが、3の範囲が広すぎるのです

しかし、H君は最後の成績で内申をあげる事に成功しました

その時の嬉しそうな顔は今でも思い出します

偏差値60を超える高校に進学し、そして今、大学受験に向かう時期になり

私や講師とも大学進学に向けた会話が増えて行きました

大学進学に向け、まだ明確に志望校は決まっていませんが「上を目指す」という事だけはハッキリと決まったようです

先日は「何大を目指すとかはまだ決まっていないけど、出来る限り上を目指して頑張るよ。」

と話してくれました

そして昨日は

「今、必死に勉強と向き合う3年生が同じ空間にいてくれて良かった。3年生がこうして勉強しているうちに

隣で勉強して、その集中力やペースなんかを学んでおける。少し遅かったかもしれないけど、その事に気がつけて良かった。」

と言うのです!

H君の高校は習熟度別のクラス分けになっています。前回の定期考査ではクラス1位をとりましたが、全く緩む気配を見せず

今は毎日塾で5・6時間ほど勉強しています

今回のH君の言葉と行動は私にとって本当に嬉しい出来事です

やらされていた時期から自らの意思でやる時期にシフトしました

支えて下さっているご両親に彼が心から感謝する日は近いですね!!

 

面談をさせて頂く中で、「お子さんを信じてあげて下さい」とよく私は言います

もちろんこの言葉はお子さんがこの塾を嫌いではない確信が持てる時限定です

この塾を好きでいてくれる限り、伸ばして行く自信があるからです

そして成績を伸ばす事だけが私の目的ではありません

自らの意思で上を目指す子に育てる事

学力だけでなく、人としても上を目指す子に育てるお手伝いが出来れば本望です

 

自らの意思で学ぶようになるのに”これ”と言った切っ掛けは無いのかもしれません

日々の生活の中に、その環境に、いつも目にしている物の中にあるのかもしれませんね

スイッチを切り替えるのではなく、だんだんとシフトされて行く

そんな自然なスタイルで

上を、上を目指す意欲を育てて行きたいと思います

 

 


浪人を決めた高3生

2015-11-30 07:00:00 | 高校生さん

当教室には既に浪人を決めた生徒さんがいます

そしてまた浪人を決心して当教室を訪れた生徒さんがいました

浪人をこの時期に決める理由はなんでしょう?

 

一人の生徒さんはここまで一切大学に興味を持たず

大学進学は全く考えていませんでした

やりたい事は勉強じゃないという、かたくなな気持ちだったので

どんな大学があるのか?

何をする学部があるのか?

すら見ようともせずここまで来てしまいました

しかし、大学に目を向け始めてから

大学に行きたい!という気持ちがふつふつと沸き

この教室にやってきました

さすがにここまで入試に向けた勉強をしてこなかったので

今年度の入試には間に合わず、そのことをとても後悔しています

浪人を決めるにあたり、不安や迷いがないわけではありません

むしろ本当に1年間浪人生活が出来るのだろうか?と随分悩んでいましたが

「ここには講師を始めとする仲間がいる」ことを伝え、何日も考えてから

決心をしました

 

他の生徒さんはというと

入試に向かって猛勉強する中で心が折れてしまったんですね

しかし、時間をかけてもう一度チャレンジしたい

という所まで立ち直りました

ただ、今回の入試には自信を持って挑める所まで前向きになれていない事から

浪人を選びました

 

先日当教室に来てくれた生徒さんは始めから浪人をする決意をしていました

理由は高校での1年留学でした

留学のおかげで英語は得意ですが、入試に使われるような文法での得点が出来ません

また他教科は遅れてしまっています

留学をする時からもしかしたら浪人するかもしれないという予感はあったようで

ある意味当然の事として受け止めているようでした

 

生徒さん達はみなさんレベルを下げての大学進学なら叶います

しかし、目標に向けて妥協しない、したくない

という強い意志を持った学生さん達だと思います

 

様々な理由で進学を諦めたり、レベルを下げなくてはならない事もあるでしょう

なので、もし第一志望校ではない進学を選び

浪人を避ける事も一つの選択肢です

浪人生には現役生よりもプレッシャーがかかりますね

それは経験された方にしかわからない事だと思います

今浪人を決めた生徒さん達にここからの1年間に何が待っているかを知る由もないのです

表面的には入試に向けた勉強だけに専念するという事ですが

真面目な生徒さんにとって精神的な苦痛は現役生より大きいでしょう

 

浪人をしない方が良い場合もあります

それはお子さんの性格や学習に対する誠実さ等ですね

現役高3生の時期に環境が整っているにもかかわらず

本気になる事が出来ず、時間切れになってしまった等の場合は

次の1年間で本気になって向き合えるのかという所で疑問が残ります

もちろん、ご家庭の判断に委ねられるところですので

私たち塾側はご希望に添うようにご指導するのが役割です

ただ、当たり前の事を当たり前にやっているだけでは進歩は穏やかになってしまいます

勉強法から生活環境までトータルで考え、1年間の計画をしっかり立てる必要がありますね

一番大切なのは生徒さん本人が意欲と目標を持っているか?という事だと思います

唯一浪人と言う選択肢のある入試に向けて、受験生のいるご家庭では一度は考えられた事があると思いますので

浪人という選択について私の考えを書かせて頂きました