さいきんの流星光
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このアニメは、ニコ生で連載漫画を執筆しているところを

生放送しながら描いていた、その作品のアニメ化です。


最後まで、見て…疲れた。



第一期、13話で、物語の最後の最後まで見たってことじゃないんですけどね。




レビューを見ると、もう絶賛の嵐。


だけど僕は…、どうかな。


点数も、つけられない。


とにかく疲れた。



あの時のことを思い出した。


あの、見たことないくらいやせ細ったクマの写真を見た時のことを。


中国で、クマの胆汁を定期的に搾り取る機械を

クマの腰に固定して、胆汁を搾り取ってた連中がいた。

クマがどんなに疲弊してやせ細っても、

日本などに輸出するための漢方薬をつくるために、

胆汁を搾り取り続けていた人たちがいた。

その機械は、クマの腰にがっちり固定されていたために、

どんなに暴れても外れることはない。

そうやってクマは、生きながらにして、

人間の利益を生み出すためだけに苦しめられ続けてたってわけだ。


動物愛護団体の手入れがあって、もうその組織はなくなったのだったかな?

その後、どうなったのかは知らない。


ただ、ネット上に、そのやせ細ったクマの写真がアップされていて、

僕はその写真を見て、とてつもない衝撃を受けた。

こんなひどいことをする人間がいるのか、と気が遠くなった。




このアニメを見終わって、第一期最終話を見終わって、

同じ感覚になったよ。



脳の右後ろの当たりが、なんか…重くなって、じんじん痛くなった。

軽い頭痛がして、気が遠くなった。

見るのがつらかった。

頑張って、最後まで見たけどね。


こういうテーマを提示するのはいいんだけど、

きついね。


正直、キツイ。



僕は、絶賛とかできないし。

どう思っていいのかもわからない。

これは、お話だ。

作り物だ。


でも、そういう事をやる人間は、実際にいた。

クマから胆汁を搾り取る人間たちはいた。


クマに対してだけじゃないな。

いたるところで、

人道的に考えられないことをやっている人たちはいる。

わかりやすいところばかりじゃないかもしれない。


僕らが生活している隣でも、

同じことがなされているのかも知れない。



まあ、それはちょっと話広げ過ぎたかも知れないけど。

とにかく、こんな話を考えて漫画にする人って、すごいよ。

信じられない。

普通の人間なんだろうか。

だとしたら、もがき苦しんで描いたんじゃないのかな。



僕には出来ない。

僕は、人をひどいめにあわせるシーンも描けないし、

猫を殺すシーンとかいじめるシーンとかも描けない。

たとえ漫画や小説の中でも描けない。

どんな思いで、作者は描いているのだろう。

わからないことだらけだ。


それくらい、重くて重くて重い作品でした。

疲れた…。

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翌日に書く追伸…

ドラマ「バイプレイヤーズ」見てたんだけど、

やっぱ、軽いって素敵だよね。

気軽に見れて適度に面白くて、適度に許せて、

まあまあの出来でって。

そういうドラマって、すごく大切だよね…って思いました。





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