さいきんの流星光
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アニメ作品『茄子-アンダルシアの夏-』と『茄子-スーツケースの渡り鳥-』をWOWOWにて鑑賞。

『アンダルシア…』は、劇場公開した時に映画館まで観に行った。2作品とも、ジブリ作品への参加も多い高坂希太郎氏の監督作品である。『アンダルシア…』の方は、当時は僕も、自分のブログでかなり酷評した記憶があるが、改めて見なおしてみるとなかなか面白かった。1,800円というお金を払ったから見る目も厳しくなったのだろうか…。

ヨーロッパで盛んな自転車レースを題材に、その面白さを紹介しながら物語は進行してゆく。宮崎駿作品にあるような、深いテーマ性は感じられないものの、無料でテレビで見る分にはじゅうぶん満足できた。

続編『スーツケース…』は、絵の感じがちょっと懐かしい。『カリオストロの城』の頃のルパンに似た主人公(画像)。わざとか?作画監督は『もののけ姫』製作中に原画の仕事を残したままバイクの自損事故を起こし、死にかけて、宮崎監督に「逃げたとしか思えないよ」と辛くあたられた吉田健一さん。動きもコミカルで当時のアニメっぽいが、スピーディーなレースシーンはCGを上手く使っていて迫力がある。だが、この作品も残念ながらテーマは浅いところをかすめている感じ。テレビで見る分にはOKなんだけど。




しかし、「テーマテーマ」とうるさく書きましたが、別の見方をすれば、テーマがバッチリ全面に出ているのも不自然なのだろうか、とも思います。日常の中には、そんなにテーマをはっきり感じられる瞬間やドラマが存在するかと言うと、そんな事はないわけで、「いろいろありました」的な映画も、主人公たちのある期間を切り取ってまとめたものと解釈すれば、テーマ性が希薄でも許せると言えば許せる気がしてきます。

あと、アニメーターの所属って難しいですね。高坂希太郎さんの事をずっとスタジオジブリの人かと思っていたけど、全然違いました。『もののけ姫』の時は、宮崎監督の隣りの机でずっと仕事してたのにね。アニメーターの世界って、「所属」ってぜんぜん関係ないのかも知れませんね。


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