花でも…

年寄りくさいかも知れないが、
玄関の前に、花でも植えてみようかと思っている。

ウチの玄関の前には、小さな花壇的なものがあり、
以前は３メートルほどの高さの樹が、
夏になると葉っぱを生い茂らせて僕を困らせていた。

エネルギーを無駄に使っていた僕をこらしめるために
樹の精が、あんなに葉っぱを生い茂らせる樹を家の前に植えたのだ。

昨年のある日、心あたたかい植木職人軍団が、
飛び込みで「５万円で撤去してやる」と言ってきたのでお願いした。
それいらい、ウチの前の花壇はサラ地と化していたのであった。

横山秀夫の短編小説の中に、
警察署の庭で花を育てる職員の話があった。
それを読んで、
花を育てるというのも奥が深く、
かなり勉強しなくては出来ないことなのだと知った。

まず土を作る。
作れないほど変な土であれば、
すべて捨てて、新しい土を買ってこなくてはならない。
図書館で『はじめての花づくり』という本を借りてきた。
準備はばんたん整った。

でも面倒くさいので、もうちょっと後で。

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