厚切りローストポークが魅力の「武骨相傳」
JR上野駅の不忍口から徒歩1分。アメ横と御徒町駅前通りの間を走るガード下の路地にある「麺屋武蔵 武骨相傳」へ。こちらは、新宿総本店をはじめ都内に15店舗を展開する麺屋武蔵グループの支店である。創業者の山田雄氏はアパレル出身。1996年、青山に1号店を開業すると、革新的なラーメンで独特の存在感を放ってきた。
また各店の裁量が大きいため、ほとんどの店舗が「武骨相傳」「二天」「巌虎」のようにダブルブランドを屋号に掲げ、それぞれ個性的なブランディングとメニュー展開を行っている。そして価格設定も各店長の裁量で決定できるため、ラーメン一杯1000円の壁を余裕で超えてくるというのも麺屋武蔵ならでは。
「武骨相傳」の麺メニューは動物魚介系のスープで啜る「つけ麺」がメインだ。つけ汁の粘度により純正と濃厚の2系統を用意している。そしてレギュラースープの「白」、玉ネギやニンニク、コーヒー豆を炭化させて混ぜ合わせたビターな味わいの「黒」、香辛料入りでピリ辛の「赤」の3種類から選ぶ方式である。


つけ汁は1杯分おかわり自由で、別の色も試すことも出来るので迷い過ぎずチョイスすべし。今回はラーメン店では驚きの1500円オーバー、豚肉の塊が乗っかった「厚切りローストポークつけ麺」を濃厚の白でオーダーすることに。なお、麺量は350gから1kgまでチョイス可能だが、今回は超弱気に500gでお願いした。
麺を覆うように盛られたローストポークは、スチームコンベクションを使って、こんがりかつスパイシーに焼き上げてある。外側はしっかり焼き目がついているが肉自体は柔らかく、食べ応えも十分だ。つけ汁は濃厚な鶏豚骨魚介で、やや魚介が強く感じられるチューニングとなっている。よく見かける味ではあるが悪くない。
そして麺はモチモチの極太麺。歯が食い込むような弾力があり、濃厚なつけ汁をしっかり受け止めてくれる。最初に選んだ麺量の「500g」は茹でる前の重さなので、茹で上がりは思った以上にボリュームがある。本当は「黒」のつけ汁をおかわりしようと思ったが断念。最後は卓上の割りスープを加えて完食した。次こそ「黒」を。
<店舗データ>
【店名】 麺屋武蔵 武骨相傳(ぶこつそうでん)
【住所】 東京都台東区上野6-11-15
【最寄】 JR東北本線「上野駅」不忍口徒歩1分