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肥宝館 -貧すれば丼する-

【長野 篠ノ井】 麺道 麒麟児「味玉中華そば(1050円)+チャーシューごはん(400円)」

長野県トップクラスの鶏清湯「麒麟児」

JR信越本線・篠ノ井駅から歩いて22分ほど。県道77号沿い、ドリームモータースクール昭和の目の前にある「麺道 麒麟児」は長野県トップクラスの行列店だ。創業は2011年4月。ご主人の星博仁氏は新潟県長岡市のご出身で、学生時代に燕三条背脂系のチェーン店でアルバイトをしたのをきっかけにラーメンの道へ。

2003年に独立すると栃木県小山市で背脂系「ラーメン 虹の麺」をオープン。その後、長野市に移住するとJR長野駅東口そばで「麒麟児」を創業した。県内では当時珍しかった鶏清湯を引っ提げ瞬く間に人気に。2013年に土地の区画整理に伴い現在の場所に移転したが、今もなお県内外から多くのラーメンファンが訪れている。

行列時は、まず軒先の名簿に名前と人数を記帳して待つシステムである。外だけでなく店内にも10席程の待ちスペースがあるので待ち時間を見通す参考まで。休日の昼時は1時間待ちはザラだそうだ。店内はカウンターとテーブルで合わせて20席ほど。券売機制ではなくスタッフが口頭で注文を聞き、食後に会計をする流れに。

麺メニューは淡麗系が「中華そば」と「塩そば」を。鶏白湯は「鶏そば」「辛鶏そば」をそれぞれラインナップしている。また、超濃厚「鶏搾りつけそば」もあり、麺あつもりも可能とのこと。さらに白ごはん、チャーシューごはんも用意している。今回は「味玉中華そば(1050円)」とチャーシューごはん(400円)を注文した。

着席から程なくして麺線美しい一杯が到着した。澄んだスープは名古屋コーチンの丸鶏やモミジに鴨を加えて炊いた清湯。香味油には濃厚な親鶏の脂と、風味良い若鶏の脂をブレンドし使っているという。そこにキレのある醤油のカエシ。クリアな飲み口ながら、鶏の香りと旨味、鴨のコクが相まって絶品である。

そこにコシがある中細ストレート麺が泳ぐ。小麦の香りがよく、スープとの相性も抜群だ。チャーシューはレアな豚肩ロース、薄切りのバラ肉、低温調理の鶏胸肉が1枚ずつ。味玉は甘味ある黄身がネットリと溶け出し旨い。ほか、胡麻油のきいたメンマ、青白髪ネギ、柚子ペーストが乗る。非常に満足度の高い一杯だ。

そして「チャーシューごはん」も、中華そば同様に3種の肉が乗り、丼央には卵黄とネギが。玉葱と使った甘味あるタレがまた旨い。レアな大判肉で飯をくるみリフト。口に運べば至福の時間が。並ぶ価値のある食体験となった。なお2023年4月28日、善行寺の門前に2号店をオープンしたそうなので、いずれそちらにも訪れたい。

<店舗データ>

【店名】 麺道 麒麟児(きりんじ)
【住所】 長野県長野市川中島町原657-4
【最寄】 JR信越本線「篠ノ井駅」徒歩22分(1.3km)

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