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肥宝館 -貧すれば丼する-

【茨城 つくば市】 らぁめん喜乃壺「煮干蕎麦 醤油(780円)+チャーシュー2枚(200円)+味玉(100円)」

喜元門のDNAが流れる茨城県下屈指の名店

JR常磐線の荒川沖駅、ひたち野うしく駅から共に徒歩40分超え。常磐道つくばJCTそば、県道274号線=学園西大通沿いで2010年6月30日から営業する「らぁめん 喜乃壺(きのこ)」へ。ご主人の川島氏は、現在はつくば市に本店がある人気店「喜元門」が、まだ小美玉市に本店を構えていたころから、その味に惚れ込み修業。

一番弟子として暖簾分けを認められ「喜」の字をもらって独立。「喜乃壺」をオープンした。昼営業のみで土曜は隔週で休み、日曜は休業という、遠征するにはハードルの高い店だが、界隈では頭ひとつ抜けた旨さで連日混雑している。店内はカウンター5席と4人がけテーブルが3卓。休日はカップルが多く回転は正直早くはない。

麺メニューは「煮干蕎麦」「鶏支那蕎麦」「鶏油」「台湾らぁめん」が、それぞれ醤油味・塩味を。さらに、修業元ゆずりの真空調理器で作るコッテリ魚介豚骨「真空蕎麦」や「つけそば」などもラインナップしている。飯モノには白飯のほか大蒜辛肉飯も。今回は「煮干蕎麦 醤油(780円)」にチャーシュー2枚(200円)と味玉(100円)を加え注文。

また、これも修業元と同じシステムだが、チャーシューは柔らかな「バラ巻き」、4時間炭で焼いた「炭焼き」、専用釜で吊し焼きした「直火焼き」、そして「低温調理」から選べる。今回は追加分入れて計3枚なので直火以外の3種でお願いした。また煮干蕎麦は細麺か中太麺を選択可能なので、今回は「細麺」でオーダーすることに。

並び始めから30分。実に美しく、旨そうな丼が到着した。スープをひと口啜れば香ばしく力強い煮干フレバーが鼻に抜ける。僅かに旨みを下支えする鶏ベースの動物出汁が良い仕事をしてくれている。もちろん煮干の嫌な苦味やエグみは無く、醤油のカエシも塩味がしっかり効いており、あまりの旨さにレンゲが止まらない。

そこに合わせるのは店内で製麺した、日本蕎麦のような食感の低加水の細麺だ。これがまたスープに良く合うこと。チャーシューはいずれも厚切りでボリュームたっぷり。肉の旨みを最大限に引き出した低温調理肉、脂臭さの無いバラ巻き、スモーキーで噛み応えのある炭焼き。それぞれがベストな状態で提供され絶品である。

ほか、甘みのある黄身も味玉、胡麻油が香る甘めの味付けのメンマ、海苔、白ネギ、小ネギが乗る。非の打ち所の無い旨さであっという間に完食した。恍惚。なお、店前に駐車場はあるが10台分弱ですぐに満車に。ひたち野うしく駅から筑波大学病院か、つくばセンター行きの関東バスに乗り稲岡南停留所で降りると近い。ぜひ一度!

<店舗データ>

【店名】 らぁめん喜乃壺(きのこ)
【住所】 茨城県つくば市稲岡728-13
【最寄】 JR常磐線「荒川沖駅」徒歩40分

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