築地で啜るクリーミーな牡蠣のラーメン
東京メトロ日比谷線・築地駅の1番出口から歩いて3分ほど。築地本願寺の西側、晴海通りと新大橋通りが交わる築地四丁目交差点そばで2023年12月19日から営業する「牡蠣と貝」へ。コチラは御徒町の行列店「らーめん 鴨to葱」を手がける株式会社FF Diningの新業態だ。築地という土地柄、外国人観光客の姿も目立つ。
店内はL字カウンターに14席。カウンターは「鴨to葱」同様に天板が畳敷きという珍しい作りで、壁面には中国語と英語の説明書きも。こりゃ観光客受けも抜群だな。なお混雑時は先に軒先の券売機で食券を購入してから並ぶルールだ。麺メニューは牡蠣をベースにした「濃厚牡蠣らぁ麺」「牡蠣つけ麺」を主軸としている。
さらにアサリとシジミと帆立の出汁を使った「塩貝出汁らぁ麺」もラインナップ。それぞれ肩ロース叉焼、貝味玉、海苔、メンマを追加トッピング可能だ。一方の飯モノには「チーズリゾット」、そして「牡蠣飯」がSとMの2サイズを用意。今回は「濃厚牡蠣らぁ麺(980円)」に貝味玉(150円)を乗せて「牡蠣飯 S(250円)」も注文することに。
待つこと7分ほどで高さのある丼が到着した。コチラでは追加トッピングは全て升に入れて配膳されるので、貝味玉も升の中に。少しトロミあるスープは広島産の牡蠣を大量に使ったもので、そこに千葉や愛知の濃口醤油に昆布、鰹などの魚介出汁を合わせたカエシを重ねている。決して牡蠣や磯の香りがガツンとくるタイプではない。
しかし甘味がありクリーミーで、牡蠣もしっかりと存在感を発揮。旨いスープである。牡蠣の身こそ乗っていないが、すり潰した身が丼底に溜まっているので全体を掻き混ぜて啜ると良い。合わせる麺は三河屋製麺特注の中太ストレート。柔らか目の茹で上がりなのでモッチリした食感で、濃厚なスープとの相性は抜群だ。
チャーシューは薄切りの肩ロース肉が1枚。味は良いのだが、薄切り1枚だと少々寂しい。お好きな方は追加するのをおススメする。そして貝味玉は黄身トロトロの半熟で美味である。ほか白髪ネギ、スプラウト、海苔、細メンマ、カットレモンがトッピングされる。卓上には黒胡椒に加えレモン汁があるので、お好みで味調整を。
そして「牡蠣飯」は竹製のお櫃に入っての提供となる。細かく刻んだ牡蠣の身と出汁を炊き込んだものだが、濃厚スープを啜った後だと正直、薬味の紫蘇は香れど牡蠣はあまり感じず。なので残ったスープに投入して美味しく完食した。次回はシメを「チーズリゾット」にするか。それとも清湯の「塩貝出汁らぁ麺」を啜ってみようか。
<店舗データ>
【店名】 牡蠣と貝
【住所】 東京都中央区築地3-16-9
【最寄】 東京メトロ日比谷線「築地駅」1番出口徒歩3分