週刊誌を賑わせたあの店の跡地に…
京成本線・堀切菖蒲園駅から歩いて5分ほど。葛892号沿いで営業する「麺や 大黒天 葛飾店」へ。2023年3月に濃厚豚骨魚介つけ麺を提供する「つけめん 大黒天」としてオープンしたが、半年も経たない8月10日に主力メニューを「まぜそば」に変えてリニューアルした。店舗は「麺匠 八雲 本店」の跡地に入居した形である。
話は逸れるが「麺匠 八雲」はバイトAKBのメンバーだった梅澤愛優香氏がアイドル活動引退後に創業したラーメン店だった。ところがセクハラや中傷を理由にフードジャーナリスト・はんつ遠藤氏を訴えたかと思えば、店側も産地偽装、パワハラ、内装業者への未払いなどの問題が発覚し、週刊誌を賑わせる事態に。
両者火だるまとなり、結局「麺匠 八雲」は本店機能を大和店に移して堀切本店を引き払ったのだった。そんな曰くもあってか、しばらく空いていた物件に「大黒天」が入居したのである。暖簾をくぐると店内はカウンター8席のみ。「八雲」時代は板で隠されていた厨房が改装でオープンとなり解放感が生まれた印象だ。
麺メニューは「台湾まぜそば」を筆頭に、名物まぜそば、カレー台湾まぜそば、ピリ辛坦々まぜそばをラインナップ。ほか、旨辛台湾ラーメン、あっさり醤油ラーメン、あごだし塩ラーメンといった汁あり系も用意している。なお「まぜそば」の麺量は通常200gで、200円引のハーフだと100g、200円増の大盛は300gとなっている。
さらに麺類にはチャーシュー、台湾ミンチ、チーズ、味玉、卵黄、のり、メンマ、野菜、マヨネーズ、自家製激辛ラー油を追加可能だ。一方、飯モノは台湾まぜめし、特製焼豚丼をフルサイズ、ミニ丼と提供。諸痔情あって辛みの強いメニューはパス。今回はリニューアル記念で焼豚増量中の「名物まぜそば(900円)」を注文した。
着丼までは待つこと8分ほど。丼の中央に卵黄。そして周りには角切りチャーシュー、水菜、きざみ海苔、小口ネギ、少量の魚粉と一味がトッピングされる。これら具材と丼底に溜まった甘味ある醤油ダレ、麺をよく混ぜて啜っていく。麺は菅野製麺所製のコシの強い太麺で、ツルっとした麺肌だがタレとの絡みは案外良い。
角切りチャーシューは炙ってあり香ばしく食べ応えも十分。ただ増量サービス終了後はちょっと物足りないか。卓上には昆布酢、ペッパーミル、一味があるのでお好みで。なお最後に、レンゲ一杯半程度の量の「追いめし」が無料でもらえるのでスタッフにコールを。最後まで美味しく完食した。次回は看板の「台湾まぜそば」を啜ろう。
<店舗データ>
【店名】 麺や 大黒天 葛飾店
【住所】 東京都葛飾区堀切3-4-13
【最寄】 京成本線「堀切菖蒲園駅」徒歩5分