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肥宝館 -貧すれば丼する-

【新橋】 はるちゃんラーメン「特製ラーメン(1500円)」

新橋駅前ビルで啜るネオクラシックな一杯

再開発の話が進むJR新橋駅東口。今回訪れたサラリーマンのオアシス「新橋駅前ビル」の1号館にも、残念だが解体の話が持ち上がっている。1966年に竣工したこのビルは地下から地上2階にかけて飲食店が入居。池波正太郎の愛した「ビーフン東」、レーズンウィッチの「小川軒」、ナポリタンの「ポンヌフ」など名店が並ぶ。

その数多ある店の中で、今回の目当ては2021年8月から営業する「はるちゃんラーメン」だ。近年流行の「ちゃんのれん組合」に加盟する所謂「ちゃん系」の店で、ミシュランガイド2023と2024でビブグルマンを獲得した実力派である。店内はL字カウンターのみ6席。店主ワンオペ時は席数を4席に絞って営業することも。

2024年3月現在、営業時間は午前10時から午後6時の通しで定休日は水曜と日曜。昼下がりでも客が絶えない人気ぶりで、行列時は先に食券を購入してから店前のパーテーションに沿ってに並ぶルールだ。また券売機は現金不可で電子マネー決済のみなのでご注意を。麺メニューは「中華そば」「特製中華そば」の2種で麺大盛はプラス100円。

ほか生卵、半熟玉子「はるたま」、有難豚の背脂、チャーシュー、メンマ、青混ぜ海苔など、辛味を追加トッピング出来る。今回は「特製ラーメン(1500円)」を注文した。表面にラードを張ったスープは豚骨と煮干しベースのクリアな清湯だ。クリアながら豚骨のコクと煮干しの香り、そこに丁度良い塩味のカエシが重なり旨い。

このスープに合わせるのは「だるま製麺」の中太麺。平打ちで麺肌はツルツル、食感はモッチリしておりスープとの相性も抜群である。こりゃ箸もレンゲも止まらない。チャーシューは豚バラ肉とウデ肉を醤油ダレに漬け込んだものが計8枚。トッピングする直前に切っておりジューシーで絶品だ。部位ごとの食感の違いも面白い。

特製だとほかに黄身ネットリの味玉、海苔5枚、メンマ、刻みネギ、かわいらしい花麩と玉麩が乗る。昭和の香りが残る新橋駅前ビルで啜るネオクラシックな一杯。アッサリと優しい味ながら、コクと旨味、そしてボリュームも十分だ。最後の一滴まで美味しく完食した。次回は背脂や青混ぜ海苔をトッピングして啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 はるちゃんラーメン
【住所】 東京都港区新橋2-20-15
【最寄】 JR東海道線「新橋駅」東口徒歩2分

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