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肥宝館 -貧すれば丼する-

【宮城 陸前落合】 伊藤商店 陸前落合本店「特製 金の中華そば(1100円)」

仙台イチの喜多方系人気店「伊藤商店」本店へ

JR仙山線「陸前落合駅」から徒歩3分ほど。駅前から愛子バイパスへと延びる蕃木通り沿いにある人気店「伊藤商店」へ。運営するのは「雲の上カンパニー」。ここ陸前落合の本店を筆頭に、宮城県内では泉ヶ丘、仙台港、利府、古川、虻田に。さらに福島県福島市、栃木県足利市にも支店を展開している。いずれの店も評判が高い。

伊藤商店が提供するのは喜多方ラーメンだ。喜多方では一般的な朝からラーメンを啜る「朝ラー」文化を仙台でも浸透させたいと、全店の営業時間を朝7時から昼3時までに設定。「仙台朝ラー 伊藤商店」という商標まで登録するコダワリようである。朝ラータイムは朝10時までで、アッサリした中華そばを一杯500円で啜る事が出来る。

店舗は青い看板と、丸に「ヤ」の文字が染め抜かれた暖簾が目印だ。ちなみに「ヤ」は、やる気の「ヤ」だそうだ。店裏に9台分の駐車スペースがあるので、路上駐車や他店の駐車場には停めないように。休日正午の訪問で12名の待ち客あり。まずは店内のタッチパネル端末で整理券を発行してから列の最後尾に並ぶ。

店外で15分ほど並んだ後に着席。店内はカウンターとテーブル合わせて20席ほど。ランチタイムの麺メニューは、喜多方系あっさりスープ「金の中華そば」と、背脂入りこってりスープ「白の中華そば」の2種が主軸。それぞれ特製、ネギ、半熟煮玉子、海老ワンタン入り、野菜盛りにグレードアップが可能である。

ほかにも醤油清湯の「黒の中華そば」、極にぼ味噌、白の味噌、白の辛味噌、金の油そばなどを提供している。通常は中太麺での提供だが、スタッフに伝えれば細麺に変更することも可能だ。一方、飯モノは白飯に加えて温玉丼、肉飯、ミニまぐろ丼もラインナップ。今回は看板メニューの「金の中華そば」を特製でオーダーすることに。

透き通ったスープは豚骨と魚介を重ねた清湯に塩ダレを合わせたもの。アッサリとした飲み口ながら、旨味もコクも十分。塩味も弱すぎず、強すぎず。まさに丁度良い塩梅に仕上がっている。その絶品スープに合わせるのは、本場・喜多方「曽我製麺」の高加水で平打ちの中太麺。プリっとした食感でスープとの相性も抜群だ。

チャーシューは薄切りのロースと、厚切りでホロホロのバラ肉の2種で、どちらもアッサリした味付けで旨い。味玉は黄身がトロっとした半熟で絶品。大崎市・桑添農園から直接仕入れているというネギは香りが強めで、程ほどに辛味もあってよいアクセントに。他、歯ごたえの良いメンマ、小松菜、海苔がトッピングされている。

非常にバランスのよい喜多方ラーメンである。スープを飲み干してなお、全く胃にもたれる感じが無いのが嬉しい。勢い余って同行者が注文した「肉飯(250円)」を試食。チープな表現だが、中華まんの餡のような甘く味付けされたそぼろ肉が乗っており旨かった。次回は背脂入りの「白の中華そば」を啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 伊藤商店 陸前落合本店
【住所】 宮城県仙台市青葉区落合1-18-10
【最寄】 JR仙山線「陸前落合駅」徒歩3分

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