羊と札幌味噌ラーメンの融合「ひつじの木」
JR大森駅の東口から歩いて2分ほど。東口商店街にある三角公園の目の前に2021年1月14日にオープンした「札幌味噌らーめん ひつじの木 大森本店」へ。経営母体は「野郎ラーメン」「鶏蕎麦十番ICHIKORO」などを運営するフードリヴァンプ。札幌味噌ラーメンを羊100％の白湯で仕立てた新しいスタイルのラーメンが話題だ。
店内はカウンター10席とテーブル席で合わせて20席弱。麺メニューは「熟成白味噌らーめん」「熟成辛味噌らーめん」「羊のまぜそば」の3種を用意している。ベースの価格は白味噌が890円、辛味噌で1040円だが、「ラム肉盛り」だとプラス400円、最上位の「特製」はプラス700円となる。やはりラム肉は高級食材なので致し方ない。
またサイドメニューには羊肉を使った「手包み焼餃子」をはじめ、羊と葉にんにくの水餃子、自家製ラムスペアリブなどもラインナップ。今回は「特製 味噌らーめん(1590円)」をオーダーした。厨房で中華鍋を振って調理する札幌スタイル。待つこと7分ほどで楕円型の陶器の丼が到着した。立ち上る羊の香り。こりゃ旨そうだ。
先述の通り、スープは羊100％の白湯に甘みある白味噌を合わせたもの。比較的サラサラした飲み口で重すぎず、嫌な油っぽさもない。羊白湯と味噌の相性も良い。あえて羊のクセを残した仕上がりである一方、中華の羊串のように臭み消しのクミンも結構強めに効いている。胡椒や山椒も香り、個人的には好きな味だ。
合わせる麺は菅野製麺の太縮れ麺。クセあるスープに負けない力強さがある。麺量も申し分なし。そして炒めてしんなりしたモヤシ、キャベツ、玉ネギ、ラムの薄切肉、さらに糸唐辛子が乗る。こりゃ確かに札幌スタイルだ。野菜の甘みとラム肉の組み合わせがたまらない。そして「特製」はラムのスペアリブが3つ、丼の上に鎮座する。
オーブンで仕上げてあるようで、外は香ばしく中はジューシー。脂を適度に落としてあり、脂由来の嫌な臭みもなく絶品だ。骨を手づかみし、かぶりつけば至福の時間。さらにラムのほぐし肉、出汁の染みた固茹で玉子もトッピングされる。中毒性の高い一杯、あっという間に完食した。羊好きはぜひ一度お試しあれ！
<店舗データ>
【店名】 札幌味噌らーめん ひつじの木 大森本店
【住所】 東京都大田区大森北1-3-9
【最寄】 JR京浜東北線「大森駅」東口徒歩2分
