マサラ入れますか?エスニックな二郎系
JR京浜東北線・東十条駅の北口改札を出て、東十条商店街のある「東側出口」を降りてすぐ目の前。「麺屋 天来」と同じ道沿いに2023年12月10日から営業する「ミゾグチヤ 東十条店」へ。コチラは名古屋市内にある二郎インスパイア系の人気店「三代目溝口屋 本店」「ミゾグチヤ 猪子石店」の系列で都内初進出店となる。
カテゴリーとしては二郎インスパイア系になるだろうが、香辛料のマサラが効いたエスニックな「ネパル麺」が名物という、ひと味変わったお店なのである。名古屋本店で人気のメニューだそうだが、東十条はバングラデッシュ人やネパール人など南アジア出身者が多く居住するエリアなので、まさに丁度良いマッチングと言えよう。
店内はカウンターのみ9席。麺メニューは看板の「ネパル麺」を筆頭に、スパイシーな「まぜそば」、スパイスなしのノーマルな二郎インスパイア「ふと麺」の3系統を用意。ネパールの漬物「アチャール」やチーズ、あじめ胡麻、ネギを追加トッピング可能だ。なお麺量は小120g、中240g、大360gと120g刻みとなっている。
今回は「ネパル麺 中(1000円)」にアチャール(300円)を追加トッピングし注文することに。壁のチャート表によると「ネパル麺」の場合はニンニク、ヤサイ、アブラ、マサラの4種を無料で増すことができるようで、食券提出時にコールするルールだそう。スタッフからもニンニク入れますか?に加えて「マサラ入れますか?」の質問が。
今回はニンニク、マサラとも「アリ」で、ヤサイとアブラはノーコールでお願いした。なお追加のアチャールは別皿で提供することに出来るそうだが、高い山を見てみたいので、トッピングした状態で提供してもらうことに。太麺なので茹で時間が長く、待つこと12分ほどで着丼。立ち上るスパイスの香りが食欲をそそる。
そしてモヤシとキャベツの山の頂にはマサラとアチャールがたっぷりと。ちなみにアチャールは大根の天日干しを数種類のスパイスや唐辛子に漬け込んだものである。コチラではグリンピースも一緒に漬け込んだものを使用。独特の香りに加え辛味や酸味もあって、マサラと共にネパル麺をネパル麺たらしめている存在と言えよう。
そして表面にたっぷりラードが張ったスープは豚骨ベースでコクがあり、マサラなどスパイスも香りオリジナリティたっぷりである。合わせる麺は自家製で、国産小麦「ゆめ牡丹」にネパール産の稗のような穀物「コド」を混ぜて打っているそう。日本蕎麦のような色味で極太。少しボソっとした触感がクセになる。
チャーシューには岐阜県産ブランド豚の肩肉を使用。ホロホロと柔らかく、嫌な脂っぽさもなく旨い。ニンニクもよい仕事をしてくれている。卓上には白と黒のペッパー、ハウスの大辛唐辛子、Chunkyチャットマサラ、醤油があるのでお好みで。丼全体の量は多いがあっという間に完食。唯一無二の一杯、ぜひ体験してみてほしい。
<店舗データ>
【店名】 ミゾグチヤ 東十条店
【住所】 東京都北区東十条4-1-3
【最寄】 JR京浜東北線「東十条駅」北口東側出てすぐ