神戸の小父さん日記

五十代サラリーマンのオフタイム

ベートーヴェン ピアノソナタ第1番 Op.2-1

2007年01月15日 | 音楽
 本日のウォーキングBGM。演奏はグルダ。
 この曲は前にも採り上げました。大昔、一応全曲ピアノの上でなぞったことがあります。それ以来のお気に入りの曲です。で、この演奏ですが、とても人間技とは思えない、というのが第一印象です。もちろん「ワルトシュタイン」ほどのメカニックは要求されないと思いますが、でもここまで軽々と完璧に弾けるというのはアマチュアの想像力を完全に超えています。ただ、第4楽章はいかにも軽すぎるように思いました。でも、第1楽章~第3楽章はこの曲の一つの究極の姿だと思います。バックハウスやケンプとは装飾音符の扱いが違うようですし、また、リズムの扱いにも特色があります。後年ジャズにのめり込んだのも頷けますね。ともあれ、ベートーベンのピアノソナタの演奏としてはやはり一つの規範になりうる演奏だと思いました。