例によって「NEW YORK TIMES BESTSELLER」の文字と、裏表紙のおばあちゃん(著者)の写真だけに釣られて、バーゲンセールで買った本です。内容は「チャールストン郊外の海辺を舞台にした、熟年男女の愛憎物語」とでも言うんでしょうか。とにかく何の先入観もなく読み始めたものですから、最初のうちはハーレクイン風の物語かなと思いました。このまま推移したら読むの止めようと思ってましたら、観光小説(?)はたまたMontgomeryの"The Blue Castle"風になって、更には"Where River Turns to Sky"風に終わるのかと思いきや、最後に一波乱。まあ、熟年世代にはそれなりに共感できる部分もないではないですが、とりあえず現実感覚に乏しいお話で、一種のおとぎ話かも知れません。本自体はお奨めしませんが、チャールストンには行ってみたくなりましたね。