元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

立川談志独り会

2007年03月08日 | テレビ番組
5,6年ぶりに「立川談志独り会」という落語の
本を読みました。古典落語の名作を、現代的な
価値観、感性でアレンジした本です。

立川談志というと、「生放送が最も危ない芸人」
と言われる程、問題発言が多いです。

立川談志が国会議員だった頃も、マスコミでの
問題発言が絶えず、世論や、自民党内部を痛烈
に批判した事もあり、在任期間は短命でした。
在任中は野次を飛ばす事に全勢力を注ぎ、差別
用語、放送禁止用語、過激発言をボンボン言い
たい放題さが政治生命を短かめたと言われてい
ます。

僕は立川談志の破天荒で、天邪鬼で、乱暴で、
世の中のタブーを堂々と言い、日によって意見
が2転3転し、有言不実行ぶりのいい加減さ
が大好きです。

立川談志はあらゆるものへの批判が大好きだが、
批判した事を別の番組では絶賛するなど、意見や
考えに一貫性がなく、その場その場の感情で生き
ている自由さも好きです。

立川談志が「天才」と評価する、太田光と松本人志
は僕も大好きで、2人には少しばかり立川談志の
香りがします。

ただ、まだまだ太田光や松本人志には「いつ干され
てもいい」という覚悟は無いはずです。立川談志の
ように、シリアスな番組で全裸になったり、クイズ
番組でマジギレし賞金を破り捨てたり、NHKのしゃべ
り場で10代にキレ楽屋に帰ったり、番組中に寝たり
自由奔放な芸人は他にはいないです。

こんな尊敬に値する所が見当たらない芸人が何故好き
かというと、毎回ハプニングを起こしてくれるから
好きです。初期の「カンニング」や「くわばたおはら」
のように、ギャグなのか、ハプニングなのかのギリギリ
を行く芸風は、見ていてドキドキします。面白い芸に
目が肥えているからこそ、滅茶苦茶さが面白いです。

また、立川談志は、武勇伝や、批判や、問題発言だけ
では無く、落語の腕前は超一流です。以前までは、
落語界の四天王とも言われ、人気番組「笑点」の初代
司会者をしていました。

立川談志というと、言葉のイリュージョンです。内容は
どうって事無いですが、マシンガン的な言葉の連打で
立川談志のアドリブ脱線しっぱなし具合が面白いです。
言葉のイリュージョンを説明するのは難しいけど、
古館一郎のトーキングブルースに近い状態です。
でも、トーキングブルースには一貫性のある題材に
ついてダ・ダ・ダッと早口で喋り倒しますが、立川
談志の言葉のイリュージョンには一貫性などありません。
思いついた事をどんどん言って、どの方向に向かうのか
分からない会話です。

例を挙げないと難しいので、僕流のアドリブで、
言葉のイリュージョンを書いてみますが、多分面白く
ないです。では一応真似ごとだけ。

おい、大変だよ。隣の太郎ん家に空き巣が入ったよ。
空き巣ってのは度胸がない犯行だぜ。度胸がないっ
てーと、家で飼ってる犬はのら猫に怯えてやりゃ。
そういや、野良猫のやつが一昨日オラのメザシくわ
えて行きやがった。そうそう、メザシ売って回っ
てた魚屋の太助は最近見ないがどうしちまった。
先週あの太助と女郎屋で鉢合わせになったよ。
女郎屋で新入り指名したらオラの妹だった。
......

面白い脱線の仕方が出来ませんでしたが、何となく
ニュアンスは伝わったと思います。

そんな、天才芸人の、狂った頑固おやじ、立川談志
をこれからも注目したいです。しかし、テレビ局批判、
同業者批判、吉本興業批判が相次ぎ、立川談志の発言
にいちいち視聴者がクレームを付けているので、最近
はテレビ出演も控えめです。

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