元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

ラーメンの薬味が玉葱に変わりました

2007年09月20日 | れいんぼ~情報
10年ぐらい前まではラーメンの薬味というとどこの店も
ネギが使われていました。万能ネギ、九条ネギ、観音ネギ
などの青ネギや、ワケギや徳田ネギ、当店で使用していた
白ネギなど種類は様々ですが、ネギは薬味の王様であり、
ラーメンにも当然の如く使用されていました。

しかし近年は、揚げネギ、生キャベツ、パセリ、水菜、
クレソン、パクチー、フライドオニオン、フライドガー
リック、揚げエシャロット、レモン、柑橘系の皮、
グリンピース、ホーレン草、梅干、レタス、バジル、
線唐辛子、カイワレ、シソ、ニラ、春菊、チンゲン菜、
オクラ、ピリカラもやし、セリなどなど何でもラーメン
の薬味になっている時代です。

僕も半年前ぐらいからネギに変わる物を考えていました。

柑橘系は清涼感がありすぎて僕が目指す物とはかけ離れ
るし、香草は癖が強すぎ嫌いな人も多いので外し、三菜
なども薬味というより具になってしまいます。ラーメン
のバランスを考え、主張せず、ネギ以上の効果をもたら
す物というと「玉葱」しかありませんでした。

ここ一週間ぐらい毎日「玉葱」の微塵切りを薬味にして
ラーメンを食べてみましたが、食べる度に白ネギより
玉葱の方が格段にいいと確信が持てたので、薬味を
「玉葱」に変える事にしました。

ラーメンに玉葱の微塵切りなんて特に珍しくも何とも
ない薬味ですが、九州では珍しいです。と、いうか
八王子ラーメン以外では、まだ玉葱の微塵切りは
普及していないのかもしれません。
(どうも全国のラーメン事情は本や雑誌で収集する
情報ばかりなので、生の情報は分かりません)

当店は重層型スープを作っていて、様々な素材から
スープをとている複雑な味わいなので、その複雑な
味を玉葱はピンと引き締める清涼感を与えます。
当店のラーメンは、とらえ方によっては
しつこさ、クドさも感じる恐れがありましたが、
玉葱が緩和してくれていると思います。

また、シャキシャキの食感で、食べはじめの玉葱は
少し辛目でシャープ。スープの熱で徐々に玉葱の甘
さがでるというダブル・テイスト系ラーメンの要素も
あります。

唐津初、玉葱の微塵切り入りのラーメンが、唐津市民
から受け入れられるか不安半分、期待半分です。

薬味の変化なので、劇的な変化はしませんが、本来の
薬味のあり方に近い存在になっていると思います。

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