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元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

幅広いお客様に受け入れられやすい個性味

2010年04月28日 | 新波拉麺「虹」解体新書
ラーメンスープの材料、調理法を大幅に改良しました。

1年前ぐらいから当店の調理法は「地産池消」「温故知新」がテーマになっていますが、
今回は「ピュア」「ナチュラル」です。

スタンダード、王道、正統派的な、普遍的スタイルでありながら、当店のカラーや個性を
現した、「王道」を卓越した「斬新」です。



まだまだ、唐津では、若い女性が一人でふらっと、ラーメン屋に立ち寄るのは珍しいです。

どんぶりものや、ラーメンなどは、下品という先入観が潜在的にあるのだと思います。

カフェや、ファストフードの店には、女性は一人でも気軽に立ち寄れるのに、何故、ラーメン
屋になると敬遠するのか、男の僕には理解しがたいです。

鍋料理や、居酒屋や、焼肉など、皆でガヤガヤするのが楽しい店なら分かりますが、ラーメン
は何故、カフェのように気軽に来れないのか・・・・。

そういった理由から、BGMをジャズにしたり、間接照明にしたり、接客を丁寧にしたり、
お洒落なユニフォームにしたりと、都会的なラーメン屋は女性を取り込む策を練られています。

内装、外装、調度品など、お金がかかるテコ入れは出来ないので、とりあえずは、出来る範囲
で味の改良をする事にしました。


まず、絶対に死守したいのは、常連のお客様です。今、当店をご愛顧頂いているお客様が
満足出来ない味には変えられません。

当店の個性的なスタイルは残しながらも、口当たり優しいあっさり味に大幅シフトし、
品の良いタイプにしました。


当店は色々、ニューウエーブラーメンを試みましたが、正直、作り手側の自己満足
の域を脱していなかった気がします。

一般のお客様は、今まで全く食べた事が無い、新たなラーメンなんて求めていません。

今まで他店で食べた、知っている味の枠の範囲で「他店とは一味違う差」という
「その店独自の味」を求めていると思います。

だから、あまり奇抜な物を作っても、お客様には満足いただけません。

今回、あえて、何口かは「うん、うん、どっかで食べた事あるな・・・」
と、思わせるような、安心感、安定感を与えながらも、食べ進めると、
「様式美麺れいんぼ~」ならではの味だと感じてもらえるよう、あっさり
ながら深い深いコクたっぷりの味を創作しました。

女心が分からない僕なりに、女性に受け入れられる味を目指しました。

今回、何故、女性、女性とこだわったかと言うと、音楽も、映画も、
ファッションも、流行も、大抵の分野が女性に支持されてヒットや
ブームを生み出します。女性は、気に入った物や好きな物に出会うと
会う人、会う人に話すという特性があるので、男性の内に秘め「自分
だけの店」と思う発想と間逆です。だから、女性に気に入られたい
です。逆に、女性に嫌われると、5,6倍上乗せでボロカス言われ
兼ねない諸刃の剣ですが、女性が集う店には、男性も来るという
ノウハウもありますので、やってみる価値はありそうです。

シンプルさの奥の複雑な味わいも具現化しておりますので、マニア
層にも受け入れられると信じています。

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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
たしかに! (raruo)
2010-05-02 20:14:16
これは勉強になります。
今の時代、飲食関係もアパレルや自動車まで全てが女性に受け入れて貰えないとダメなような気がしますよね。
返信する
raruoさんへ (様式美麺れいんぼ~)
2010-05-03 05:21:29
長引く不況で、もうブランド品全盛時代は終わり、安くて良い物が求められています。価格
以上の価値を提供出来ないと生き残れませんね。
サブカルチャー業界は不況にも強く熱く、どん
なにお金が無く、家賃滞納、借金、食費を
切り詰めても趣味に使う人が多いです。そう
いった層の争奪戦に成っているようですね。

ただ、若い層で、文化や習慣の変革が起き
ているようで、新聞や雑誌やテレビや
書籍離れで、ネット市場は伸びています。
自分にとって価値ある情報収集にはネット
が便利で、ニュースのアクセスランキング
や検索で、リアルタイムな世の動向や、
必要な情報のみを押さえられます。そして、
ミクシイ、ブログ、ツイッターなどで1個人
が発信側にも成れるのです。世代交代した
時に、古い慣習は入れ替わるでしょうね。

今は成り立っている商売も、人々の生活や
行動や価値観が変わると、廃業せざる終え
なく成るのが世の常ですね。

未来予測、先手先手の戦略が、ビジネスの
命運を分けるのでしょうけど、僕にはそう
いった思考観はなく、楽観的にラーメン
とは、後50年後、100年後の人々にも
親しまれていると信じてやるのみです。
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