鴨南蛮みたいなタイプかと、思いきや、動物系の旨みもシッカリ
ダシに利いてて、通常のうどんより、スープが力強いです。
ラーメンでは魚介和風ダシと、動物系スープを合わせた手法は
90年代以降大普及しましたし、当店もその影響を受けていますが、
うどんのダブルスープというのは珍しいと思います。
ただ、ラーメンの場合のダブルスープほど互いを強調させ、良い意味
の味の喧嘩をしているのとは違い、余計な事をせずに優しく融合し
まとまっています。
ラーメンは、ヘヴィメタル・ギグで、高音なんて爆音で潰れてしまって
演奏のミスなんてありまくっても、デカイ音、過激なパフォーマンス、
熱さと勢いでオーディエンスを熱狂させます。
うどんは、クラシック・リサイタルだと思います。細部までシッカリ
堪能させ、しみじみと心に響く旋律に感動を受けます。
今回の「鶏うどん」は、見事な華麗なる構築美誇る美旋律で、
凄く旨かったです。食後、スタンディングオベーションし「ブラボー」
と叫びたかったが・・アホと思われるのでやめときました。
平打ち麺と、大量のネギと、鶏肉と、ダブルスープが合わさった時、
珠玉の「天国への階段」と「天国への扉」が開き、「バビロンの城門」
が開いた先は、どうしたらゆけるのだろう教えて欲しいと思っていた、
どこかにあるユートピア・・・。しかし、その未知なる場所で見た
光景は、朽ち果てた自由の女神が横たわり、思わず「ここは地球だったのか・・」と
叫んでしまい、大空には月をバックにカゴに宇宙人を入れた自転車で子供たちが
飛んでいて、天空には城があり、酔拳の使い手と、頭にバンダナを巻いた
マッチョな男がジャングルで戦い、13日の金曜日にはホッケーの仮面の
男が襲ってきて、両手がハサミの男が恋に目覚め、人造人間が博士を殺し、
車に乗った少年は親の高校時代にタイムスリップし、
恐竜のDNAで蘇った恐竜が暴走し、マフィアのニューヨーク5大ファミリー
が全面戦争し、ティファニーのショーウィンドウを眺めクロワッサンを食べ、
中国最後の皇帝が・・・・もう、いいか・・・・すいません、意味不明な
訳の分からない事を延々と書き綴りました。分からない人には奇文・怪文
であり、分かる人にも「ふーん」って感じの、蛇足でした。