GO GO ヘナK小隊!!

北海道で趣味の鉱物採集と狩猟を楽んでる、小隊長(奥さん)と兵長(ダンナ)の夫婦による‘ヘナK小隊’只今奮闘中であります。

中宇利鉱山の思い出

2008-05-26 23:52:30 | 鉱物採集
最近、鉱物採集に行ってないなぁ。。。

ブログの石ネタに窮してきたので、思い出話を・・・

ここ愛知県産の鉱物で1番有名なのは、何と言ってもパイロクスマンガン(だと思う)。
そして、2番目(たぶん?)は、中宇利鉱山の“中宇利石(上の写真)”。
青い針状結晶が綺麗なんだけど、産地に行ってみるとゴロゴロ落ちてるので、あまり有り難くないのであります。
ここでは、その他にブロシャン銅鉱やアルチニ石なんかも採集できる。
しかし、中宇利鉱山へ来る鉱物マニアの最大の目的は“コバルトペントラント鉱とヒーズルウッド鉱の集合体”であります。
このベロを噛みチギリそうな名前の鉱物を求めて、ココに来る人が後を絶えないらしい。
最近は、中宇利鉱山も良品を採集するのがムツカシイという話も聞いたなぁ。

我隊が中宇利鉱山を訪れたのは、たった一度だけ。
まだ鉱物採集を始めたばかりの頃、ある鉱物採集会に参加した時のことでありました。

中宇利鉱山は、崩れやすい蛇紋岩帯なので非常に危険であります。
過去には崩落による死亡事故も起きているらしい。
坑道がパックリと開いているが、中に入るのは非常にアブナイので手前のズリで採集であります。

程度の良い“中宇利石”や“アルチニ石”は、すぐに見つかった。
本命の“コバルトペントラント鉱~”は、磁鉄鉱を含むやや重い石をハンマーで割りながら探すのであります。

砕石作業開始から10数個目の石を割ったところで、破面の一部がキラリと黄金色に光ったのが↓↓

確認のために同行のベテランの方に見せると、
『おっ、コバルトペントラント鉱だね~。こりゃ3,000円位するぞぉ~。』
うへぇぇぇ~ こんなにちっちゃいのにぃぃぃ?!
冷静を装いながらも、心の中では狂喜乱舞であります。

ここで、割った石には片割れがあることにハッと気が付いた。
気が付いたのはいいが、周りにはこれまで割り続けてきた数十個の似たような石の破片の山が・・・
15分程探したけど、“コバルトペントラント鉱~”が付いているはずのもう一方の石は見つからなかった。。。

結局、採集できたのはこの1個だけ。
嬉しいような悔しいような複雑な想いを胸に、中宇利鉱山から撤収するのでありました。


あれから数年、あの“コバルトペントラント鉱とヒーズルウッド鉱の集合体”の片割れは、幸運な誰かに拾われたかなぁ。
手元にある方が行方不明のモノより良品であることを、ひたすら願うばかりであります。
どうせ、あたしゃケツの穴が小さいですよ!  フン!!


そろそろ、次回の鉱物探査の計画を立てなきゃね・・・
コメント (2)
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