発売から約10年の歳月を経て、ここ丸一か月。
見事に過去のバイアシオン大陸に飛んでおりました。
本当に巡り巡っていろんな御縁があって、ここに辿り着けたという感じです。
ジルの過去の話だ!ゼネテスも出てくるぞ!何だその服装は…!どなたですかそのお声は!というようなことは過去記事にもあったので、そこまでは確実に追っていたのですが、発売日も知らなかったレベルには遠ざかっていましたね…。
当時の私ならプレイしてもしなくても豪華な箱版は買ってたと思うんですが…。
追えてなかったってことですよね…。
で、ここに来てやっぱり叔母と甥の関係性は自分の目で確かめねばならないというこの勢いとTwitter検索すると今まさにこの時期にとても楽しんでプレイされてる方とか目に入ると本当にやりたい気持ちが高まり過ぎて、結局買いました!みたいな感じです。
新品で900円…。
多分、いいのか悪いのか、10年も間を空けた奴なので、作品とかジャンルとか動向とか把握出来ていなかった関係や、そもそもそれ以前にゼネテス周りに目が行き過ぎてロストール以外の知識がなかったり、ジルオールの世界観に対する設定資料での記憶が割と飛びがちだったので、【新作展開における過去設定の矛盾や、後付け設定の弊害】に対して割とフラットに見れたというか、ジルオールはプレイ済みだけど、「ジルオールのシリーズは初プレイだけど楽しめました」っていう初めての人方向の感想に気持ちが近かった気がします。
変な話、「ルグ?」→エンサイで確認。とかいうレベルでして、そこは本当にお恥ずかしい限り…。
まぁわかることと言えば、本編でツェラシェルが思い出した過去というものが正史であると個人的には解釈していたので、思い出した過去に遡って話が繋がっていないこのトリジル設定の過去と無印なり無限なりインプラなりという本編の未来は繋がってはいないんだな。という感じです。
ゼネテスとツェラシェルと大いなるソウルは三人トリオ(と受け取っていた)だったけど、虚無の剣を使ったその大いなるソウルの人の存在と存在した記憶は消滅して皆忘れてしまったし、虚無の剣を使うことを止められたとツェラシェルが思っていたゼネテスは、その者の意思を尊重して止めなかった。止めなかったけど、ゼネテスがつらくなかったかと言われれば、悲しい目をしていたという話。
それが、私の中での本編の過去。
じゃあトリジルの主人公はと言えば、ゼネテスやツェラシェルと組んでいた、つるんでいたという程の仲ではなく、例えばゼネテスなりツェラシェルなりが依頼人として仕事を持ってきたら依頼を受け、またゼネテス達が受けた賞金稼ぎのターゲットに、主人公関連が当たってしまった時は、敵として現れるという不確かでドライな一面のある関係でした。(最後は共闘するけど)
そして、主人公もまた、他のメンツと組んでいて、こちらの方の三人の関係性の方が遥かに強固っていう。そりゃ三人でトリニティって言われるはずだ。
この、発表されていた公式設定と違うところで再構築された似て非なる世界線の過去の物語に関しては、正史か正史じゃないか、後付けの弊害か、それはジルオールなのかって話にまでなるのも仕方ねぇなあと思いつつも、私なりに凄くライトな話をすると、数多の無限のソウルなり、無限のソウルまで至れなかったりした大いなるソウルなりがあれだけ人の人生に干渉することを考えると、数多の彼や彼女らが出てきたり消えたり、作用したり作用しなかったりした組み合わせの過去の一つなんじゃないかとか、考えた訳です。
無限のソウルが王城主としてアイリーンの幼馴染として誕生しなければ、無限のソウルとして生まれなかったアイリーンの幼馴染が死ぬし、無限のソウルが黄金主として誕生しなければ、弟のチャカは誕生していないか、生存して外の世界に現れることがなかったという感じで、こういう数多のフラグ立ったり折れたりがクロスして起きた何らかのパターンの一つでいいんじゃないかとか。
無限のソウルの取りこぼしを、もう一人の無限のソウル、ノエルちゃんが片づけてくれていたパターンもあるしで、いる人いない人、誰かに役目が誰かにスライドしたなどの現象の組み合わせで、本筋と脱線した流れを生んだとか。
トリジルは、地続きの過去そのものではなく数多の過去の一つにかかってるフィルターみたいなもんかなと。トリジルをやったからと言って、それに合わせて今まで思い描いていた本編をトリジルに合わせて書き換える必要もないし、トリジルをしていないことで知らないことがあっても、今まで通りの思ってたような解釈で別に全然支障はない。
やってもやらなくても変わらないけど、新しい印象は受けるかなという感じです。
見え方次第ではがすもつけとくのも自由みたいな。でもフィルターの中身自体はそんなに変わらないよって感じ。語彙力がない。
この話は地続きの過去ではないんだよなぁってなるのだけど、だからと言って、その違う世界で主義主張が露骨に変わることもなければ、取りうる行動もそんなに変わらないと思ったりもしてます。
そんな感じで、「バロルの娘の子」設定が「バロルの孫」に変わるなどして、ルグに息子がいる世界線が出来て、大いなるソウルの役目を、ルグの息子が被った。そういう感じで大雑把な納得をしましたし、それですんなり消化できました。
私もうFFとかの超大作ですら追ってないし、立ち絵だスチルだっていう範囲の有名乙女ゲーか、でなければソシャゲの一部とかしてなくて、買い切り個体型のゲームを殆どやってなかったのですが、10年前という歳月も感じずに、10年前の新作当時の気分でやれていたというか、ゲームってこんなに綺麗だったんだね!みたいなところからスタートしまして、10年前のゲームですらもうこんなに見事な映画なんだ…と思って眺めてました。
続く。