
旅先ちゃんシリーズの一章に当たる「冒険者の娘と賢者」の後半と申しますか、旅先ちゃんの話を聞くオルファウスさんの話が前半ならば、聞いているオルファウスさんから旅先ちゃんを見た話が「賢者と冒険者の娘」という感じで続編でもある感じです。そして、「やりました」(出たよ)の、やるまでの話が前半、どのようにしてそうなったか、これからどうすべきなのか。って話が後半になる予定です。
結局のところ、絶対この人がいいというだけでゼネテスの気持ちを無視して強引に迫った形になる旅先ちゃん、引き下がれなくて受け入れちゃったゼネテスなもんで、オルファウスさんには、笑顔でそれなりにそれなりのこと言われますよねって流れになります。「付き合う前からやっちやったらもうすることがなくなる」から「付き合うまでいかない」とか、その流れで「引き留めるように付き合い出しても結局別れる」みたいなことって賢者のオルファウスさんじゃなくても大人だったら大体わかってしまうので、そういう意味で彼女の使ったカードは「劇薬」と称されたりします。
で、彼女の取った行動自体は「あり」だけど、ゼネテスはモテるから「病気」と(おいおい)「妊娠」には気をつけましょうね☆と助言を頂く感じでこの話はオチに向かいます。まぁとにかく、彼女は無限のソウルという歴史で重要な役割を持つので病気や産休でおいそれと退いて頂く訳にはいかないし、ゼネテスは当人同士が認めていなくても王女と婚約が決まっているし、今や名門貴族のファーロス家当主な訳ですから、女性関係は慎重にならざるを得ない感じで。エンサイに女性関係は奔放だけど、相手のことは悟らせないし、足がつかないみたいなこと書いてあって、オウフってなったけど、まぁ本当にティアナと結婚してしまった後だったり、処刑扱いで退場した後に、自称ゼネテスの隠し子や、自称ゼネテスの遺児みたいな子がポンポン出て来られてもな…とは思って納得したものです。
後、旅先ちゃんの場合、ファーロス縁の者で、エリス配下の娘、ゼネテスの婚約者と友達、ゼネテス副官というポジションなのでファーロスの政敵にバレてはいけないゴシップ持ちになってしまうので、ゼネテスとのことは絶対暴露されてはいけないことっていう感じですね。
旅先ちゃんは主人公としては地味だけど設定が盛沢山なのでその辺りを都合良く並べると大変面白いです。