母の見舞いに行ったところだ。
母はちょっと難聴が進んでいる。お供えを持ってきたと言ったがお供えとか写真が何回言っても通じなかった。
いつも弟と間違えられるが今は母はどっちかの区別もつかないようだった。
認知症は過去の話題は出来ずその場の会話になる。難聴になるとその場での会話も成立しなくなってしまう。
具体的にものを見せて、これがお供えのお菓子だよと見せると、ありがとう、お仏壇にあげるねと言えた。
それでも、カレンダーを指さして、今日はこの日曜だよと言ってももう終わったのかと聞いてきた。
このお線香を持って帰るよと言うとこっちを持って行けと言う。それはお墓参り用だからこれを持って帰るよと言うが納得していない顔だったから、いったんそうかありがとうと言って受け取っておけば良かったかもしれない。
携帯で写真を撮ろうと言っても誰がシャッターを押すのか、職員に頼めば撮ってくれると言うので、手を伸ばせば大丈夫だからここを見てとレンズを指しても撮って見せてもあんたが写っていないと言う。何度もやりとりして撮ったが、最後は職員の方にお願いして撮ったら納得した。
そうか、とにかく逆らわないで合意するのが認知症患者と接する上で大切みたいだ。
少しは手話を覚えてもらっておけばもっと難聴になった場合コミュニケーションに役に立ったかもしれない。
「終わる」、「大丈夫」、「何?」、「痛い」、「かゆい」、「あつい」、「冷たい」、「寒い」、「お風呂」、「歯磨き」、「今から」、「ありがとう」など助かる言葉は多い。
「スタッフ」など指文字の「ス」を表すのは指の間接が固いと難しいので別に考えないと。
ベビーサインがあるからシルバーサインがあってもいい。
いままで難聴者に手話を教えてきたが、高齢者に手話を教える事業を起こすか。
ラビット 記