難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

ヒアリングループ(磁気ループ)普及のために

2014年10月08日 21時42分24秒 | 機器について
米国のAGB協会のタイムラインに磁気ループのことが紹介されていました。
心理学者のデビッド・マイヤー氏がたまたま磁気ループのマークを見て補聴器のボタンを押したところとても明瞭な聞こえが得られた体験から居住地で磁気ループの普及に努めるストーリーから始まっています。磁気ループの基本的なガイドブックになっています。
「クリスタルクリアー」ねえ、よほど明瞭に聞こえたのですね。
「the words from the minister came into his ears―directly and crystal clear.」 - See more at: http://www.listeningandspokenlanguage.org/HearingLoops/

手話と音声言語の国際的の統一

2014年10月08日 21時39分24秒 | 日記(つぶやき)
全国手話検定試験用筆記試験用テキスト2014年版を読み進めています。2013年版よりいろいろ書き直しや増補があります。
詳しくは、別記したいと思いますが、手話と音声語の国際的統一言語となり、シムコムを超えて本来の言語が完成するというとても大きな展望が書かれているのには感動しました。

コンサートホールでアンプを用意してもらって人工内耳でヘッドホンで聴いた。

2014年10月07日 22時17分16秒 | 難聴一般
先日、難聴の友人に紹介されて行ったコンサートで、ホールの方にヘッドホンとアンプを用意して頂きました。左の人工内耳はそのままで右の人工内耳にコードで直接入力するのと、人工内耳の上からヘッドホンをかぶせる方法とで聞きました。

私はほぼフラットに入力される両耳の人工内耳でフルバンドの演奏を聴いたのは初めてですが、演奏を楽しんでいました。音楽は、各楽器の奏でる音、ボーカル、それにホールの残響などが混然と一体になって聞こえてきます。一つ一つの楽器の音が区別は出来ませんが、トランペット、トロンボーンなど管楽器の音、エレキギター、バイオリンなどの弦楽器の音は分かります。

無理に聞き分けられなくても一体として楽しめばいいと思っています。ボーカルも日本語でないので一つの楽器みたいに聞きました。私もある程度以上の高い音はマスキング現象もあって聞こえないですがそれはそれでそれが「原曲」と思うようにしています。フルバンドの演奏でトークショーでもないので話は聞こえなくても良いと割り切りました。

会場の音響さんが会場の他のお客様と同じように聞こえるように出力していますとおっしゃっていましたが、これは出来うる最大の対応だと思います。演奏席を見ると最後部のパーカッションやブラス部の楽器ごとにマイクがありましたし、向かって左のエレキギター、ドラム、ピアノ、ボーカルのマイクも、また右側のストリングスにはマイクがあったか見えませんでしたがたぶんあったのでしょう。客席最後部にミキサーがありましたから、そこでマイク入力を調整して、会場に出していたと思います。それを集音マイクで拾って、私たちのアンプに届けてくれたと思います。

名前を知っている曲は幾つもありましたが曲を覚えているのは少しでした。それでも、十分楽しめたと思います。

聴覚障害者情報コミュニケーション法に関わる海外視察報告

2014年10月07日 22時13分56秒 | バリアフリー
2012年に実施した中央本部の情報コミュニケーション法に関わる海外調査報告のスライドが掲載されています。
私は、韓国視察に行きました。
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(2) 海外視察報告  (米国、韓国、英国)各20分×3=60分
米国視察報告 藤木和子(弁護士)
英国視察報告 木下武徳(北星学園大学准教授)
韓国視察報告 小中栄一(全日ろう連)
http://blog.goo.ne.jp/houantaisaku/e/67ba53225f2134f26d75ebdff4601dc3

音バリアフリーシンポジウムのお知らせ

2014年10月07日 22時03分26秒 | 機器について
日本音響学会 音バリアフリー調査研究委員会主催 音バリアフリーシンポジウム「補聴支援機器の普及に向けて」
2014年11月7日(金)13:30から17:30
早稲田大学西早稲田キャンパス
早稲田大学総合研究機構波動コミュニケーション研究所共催。要約筆記と磁気ループ付きです。参加申し込みはメールで。e-mail : m-ueda@aeif.or.jp  @は小文字に置き換えて下さい。
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音バリアフリー調査研究委員会委員長の白石君男教授(九州大学)が難聴者と伺いました。報告者の中に、難聴当事者がいるのだろうか?
東京オリンピック・パラリンピックの音バリアフリーについて、取り組みがあるのかまだ情報はないです。

人工内耳にデジタル補聴援助システムロジャーを使って聞いています。

2014年10月05日 18時23分47秒 | 人工内耳
フォナックの補聴援助システムは補聴器や人工内耳で聞きにくい音を聞きやすくするためのシステムです。技術的に3つの発展がありました。
私は最初からデジタル無線システムのロジャーですので、過去のシステムとは比較できませんが、最善の技術システムを使っていることになります。
この最良の効果を得るためには、マイクを口元に装着してもらうこと、騒音時のゲインなどロジャーの設定を確認しておくことが必要になります。
http://phonakfm.blogspot.jp/2014/06/3.html

サンデーモーニングの関口宏さん、難聴気味かしら?

2014年10月05日 13時42分36秒 | 難聴一般
サンデーモーニングをロジャーで見ました(6chのTBSテレビの関口宏の「サンデーモーニング」をデジタル無線送信機ロジャーインスパイロを接続して音声を聞いてみました)。
張本勲が言ったことに、関口宏が「えっ」と聞き返して、張本が声を大きくして言い直し、隣のコメンテーターもやや大きい声で話していました。
多分難聴ではないかと思ったのは私だけでしょうか。テレビ番組なのでイヤモニをつければ良く聞こえるでしょう。

人工内耳とロジャーでテレビを聞く

2014年10月05日 13時38分53秒 | 機器について
ロジャーインスパイロ(送信機、赤丸印)をテレビのイヤホン端子とを両端ミニプラグで接続しました。
人工内耳に装着したロジャー受信機(青丸印)でテレビの音を聞きます。
人工内耳によって、ロジャーで受信する音と人工内耳のマイクの音の割合を変えられます。
右のメドエルのは1:1で変えられません。便宜的に感度を低くすればマイク音量が下がります。
左のコクレア社のN5はリモコンでロジャー入力対マイク入力はAll:0から6:1、5:1、3:1と1:1まで可変です。
テレビの音が頭の中で聞こえるので聴きやすいですが、トーク番組だと早口の人もモゴモゴ話す人もいますので聞きにくいのは変わらないです。
ニュースは聞きやすいです。アニメはいいかもしれません。

手話通訳と要約筆記者派遣は一般競争入札になじまない理由

2014年10月04日 20時52分24秒 | 権利
手話通訳、要約筆記者派遣事業、情報提供施設事業の一般競争入札が広がっている懸念があります。
これに対して、手話通訳、要約筆記者の業務は専門性が高く、価格によってのみ選定されると、聴覚障害者の権利、生命にも影響があることから、これを避けるべきという要求をしています。
平成18年、広島県手話通訳士協会が出した研究論文が参考になります。

手話通訳の専門性に関する一考察
~入札問題から見えてきたもの~
http://ww7.enjoy.ne.jp/~h-tuyaksi.03/kennkyuronnbunn1.html

4K映像のVOD 次はIP放送。

2014年10月04日 20時49分13秒 | 放送・通信
大容量のデータが必要な4K映像の配信にはインターネット網ではなく、別の回線が必要になります。それがフレッツひかりなどのフレッツ網です。他には衛星放送やケーブルテレビがあります。
4K映像をストリーミングで提供するのがVODビデオオンデマンド配信とIP放送があります。
今回商用サービスが始まるのがVODです。総務省はIP放送を2015年度から開始させたい意向です。

このIP放送が地デジでは不可能なクローズド手話放送や解説放送を可能にするものとして、注目を浴びています。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20141003_669787.html

人工内耳でコンサートホールのフルバンドを楽しむ.

2014年10月04日 20時38分36秒 | 機器について
コンサートに来ました。特別にアンプを用意して頂きました。audio-technicaの真空管式のアンプです。
コクレアのN5はミュージックのマップで、メドエルは通常のマップにしました。
会場は携帯電話利用抑止電波のためロジャーが使えず、片方の人工内耳にケーブルで直結して聞きもう片方は人工内耳のまま聞く方法を試しました。後半は両耳の人工内耳にヘッドホンをかぶせて聞く方法とを試しました。
入力はCD録音のように楽器ごとに集音するのではなく、ホール中央後方部にマイクで集音しています。それをアンプにヘッドホンで聞く方でしたが弦楽器の音色も管楽器、パーカッションも聞き分けられて良かったです。

難聴者は、聴能に限界があっても出来るだけその能力を伸ばしたいと思うのですが、それを支援してくれる人や機材の問題で諦めてしまっている人が多いと思います。
私でも、音楽を聴くのに適したマップの選定、無線機器が使えない場合の必要なケーブルの選定、人工内耳の設定などを知らなければアウトでした。