難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

宝塚市広報誌たからづか 「音から隔てられた世界のコミュニケーション」

2018年06月15日 13時09分06秒 | 難聴一般

「中途失聴・難聴とトータルコミュニケーションが特集されました。


意思疎通支援運営委員会の会合を半年に一度行っています。

メンバーは、市障害福祉課とコーディネータ、ろうあ協会の代表、難聴者会の代表、登録要約筆記者の代表、登録手話通訳者の代表。当事者、通訳者、それぞれの団体からいろいろな要望が出され、実現しています。


以前通訳は300人以上の行事から設置が今は100人以上の行事から設置とハードルが下がり、派遣範囲も広がっています。チラシ、広報誌などにはファックス番号を記載。100人以下の行事には、通訳派遣の要望を受けると表示。4年前には広報誌に手話とろうあ協会の特集が出ました。

昨年の10月の会合で、今度は手話が不得手な中途失聴・難聴者の特集をと要望しました。
市も制度(要約筆記)の認知を広げたいと思っていたところでタイミングが合いました。
そして、6月号に、聞こえにくい、聞こえない人のコミュニケーション方法の特集掲載となりました。

もうひとつ、制度の谷間にいる軽中度難聴者への啓発の目的もあります。

http://www2.city.takarazuka.hyogo.jp/ebook/20180601/#target/page_no=1




耳と脳 臨床聴覚コミュニケーション学試論 単行本 #補聴器 #難聴

2018年06月13日 01時20分00秒 | 難聴一般
城北HAさんのツイートより
「Drに紹介いただいた書籍を早速入手…
補聴器を扱ううえでは耳についての知識は重要ですが、聴覚といった概念ではもはや脳との関連性を切り離しては考えられない時代です。
そのわりに業界テキストや書籍の内容では脳との関連性を書いている物は少ない…」 #補聴器 #難聴
https://www.amazon.co.jp/耳と脳-臨床聴覚コミュニケーション学試論-中川-雅文/dp/4263215346

高齢化で広がる「聞こえ」問題(佐賀新聞論説)

2018年06月02日 03時43分12秒 | 難聴一般
難聴という障害の理解を広げることは難しいことです。環境と心身の影響を受けやすい障害なので聞こえの状況が変化したり、人によって聞こえの程度も違いうこともあって説明しにくいのです。
当事者が声をあげるにしても、自身が難聴の理解が難しいです。人とのコミュニケーションに失敗した経験を重ねて、トラウマになってその体験を心の奥にしまってしまいます。それを体験を話すとか文章にするとか表に出すにはカウンセリング、丁寧な支援が必要です。

佐賀県では聴覚障害者センターに複数の聴覚言語士を配置して、市民の聞こえの問題に対処していますね。
啓発も大事です。#難聴 #補聴器 #片耳難聴 #難聴あるある

高齢化で広がる「聞こえ」問題  一人一人が配慮の意識を(佐賀新聞論説)


コンサートホールでアンプを用意してもらって人工内耳でヘッドホンで聴いた。

2014年10月07日 22時17分16秒 | 難聴一般
先日、難聴の友人に紹介されて行ったコンサートで、ホールの方にヘッドホンとアンプを用意して頂きました。左の人工内耳はそのままで右の人工内耳にコードで直接入力するのと、人工内耳の上からヘッドホンをかぶせる方法とで聞きました。

私はほぼフラットに入力される両耳の人工内耳でフルバンドの演奏を聴いたのは初めてですが、演奏を楽しんでいました。音楽は、各楽器の奏でる音、ボーカル、それにホールの残響などが混然と一体になって聞こえてきます。一つ一つの楽器の音が区別は出来ませんが、トランペット、トロンボーンなど管楽器の音、エレキギター、バイオリンなどの弦楽器の音は分かります。

無理に聞き分けられなくても一体として楽しめばいいと思っています。ボーカルも日本語でないので一つの楽器みたいに聞きました。私もある程度以上の高い音はマスキング現象もあって聞こえないですがそれはそれでそれが「原曲」と思うようにしています。フルバンドの演奏でトークショーでもないので話は聞こえなくても良いと割り切りました。

会場の音響さんが会場の他のお客様と同じように聞こえるように出力していますとおっしゃっていましたが、これは出来うる最大の対応だと思います。演奏席を見ると最後部のパーカッションやブラス部の楽器ごとにマイクがありましたし、向かって左のエレキギター、ドラム、ピアノ、ボーカルのマイクも、また右側のストリングスにはマイクがあったか見えませんでしたがたぶんあったのでしょう。客席最後部にミキサーがありましたから、そこでマイク入力を調整して、会場に出していたと思います。それを集音マイクで拾って、私たちのアンプに届けてくれたと思います。

名前を知っている曲は幾つもありましたが曲を覚えているのは少しでした。それでも、十分楽しめたと思います。

サンデーモーニングの関口宏さん、難聴気味かしら?

2014年10月05日 13時42分36秒 | 難聴一般
サンデーモーニングをロジャーで見ました(6chのTBSテレビの関口宏の「サンデーモーニング」をデジタル無線送信機ロジャーインスパイロを接続して音声を聞いてみました)。
張本勲が言ったことに、関口宏が「えっ」と聞き返して、張本が声を大きくして言い直し、隣のコメンテーターもやや大きい声で話していました。
多分難聴ではないかと思ったのは私だけでしょうか。テレビ番組なのでイヤモニをつければ良く聞こえるでしょう。

平成25年度 聴覚障害者のコミュニケーション教室 - 東京都中途失聴難聴者協会

2013年05月16日 07時36分45秒 | 難聴一般
平成25 年度 聴覚障害者のコミュニケーション教室 - 東京都中途失聴協会 ...
平成25年度 聴覚障害者のコミュニケーション教室.
加齢で耳のきこえに不便を感じるようになった方、病気や薬の副作用などで聴力が低下してしまった方などを対象とした講座です。聴覚障害者のコミュニケーションに関するさまざまなことを学びます。磁気 誘導 ...
http://www.tonancyo.org/pdf/2013_comikouza.pdf

手話の覚えられない難聴者に。

2013年04月26日 00時23分15秒 | 難聴一般
地下鉄車内で、Hさんによく似た人を見た。
Hさんは昔難聴者の会の会員で、いつも箱型の補聴器を相手の口元に差し出して聞いていた。
その後、難聴者対象の手話講習会にも通われていたようだがとうとう自分の話を表現出来る程には上達しなかった。
Hさんは講習会で講師やクラスメイトの手話が単にひらひら舞っているようにしか見えなかったのかしら?

Hさんは自分で話せるし、磁気ループのある場合はかなり聞き取れている。
多分、言葉を視覚的にとらえられなかったのではないだろうか。視覚的にとらえるということは、手の動く方向や速さの物理量を言葉という概念に置き換えることになるので、脳内作業としては高度なレベルではないか。
音声でコミュニケーションする難聴者には音声でアクセス出来る環境を拡大する必要がある理由だ。一方で、Hさんのような難聴者に手話を身に付けてもらうにはどうしたらよいのか?最初はHさんも名前やおはようございますくらいは覚えたかもしれない。問題はその後だ。

ラビット 記

大山とも子都議(共産)が重要・緊急の課題の超高齢化社会対策に磁気ループの普及と質問。

2012年11月26日 02時35分29秒 | 難聴一般
日本共産党の大山とも子都議が11月8日、都議会厚生委員会で、『難聴者支援の拡充・強化は超高齢化社会のためにも重要かつ緊急の課題」として、東京都まちづくり整備指針に集会室等の磁気ループの普及が不可欠と質問。
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu4/2012/20121115121323_10.pdf

日本共産党都議団は、9月24日、高齢者をはじめ、すべての難聴者・難聴児を対象とした支援の抜本的強化にむけ、提言を発表している。
難聴者支援に関する東京都への提言(全文)
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2012/20120924164651_10.pdf

音声の視覚化(2)

2012年11月15日 09時50分29秒 | 難聴一般


病院は、大勢の人が来るので、また薬や計算など間違えないように番号で呼ばれる。
ちょうど人工内耳の電池が切れてしまい、いっさい聞こえないので助かった。

ちょっと5分もかからない「診察」で440点もかかるのは再診料が246点も付いているからだ。何かなあ。こうしたことを聞くのに筆談してくれるかなあ。

ラビット 記

君原健二さんと難聴者の「挑戦」

2012年10月16日 08時28分22秒 | 難聴一般
難聴、難聴者への働きかけは、当事者本人でも難しいと思うときがある。
自分自身が難聴としっかり向き合えていない時や度重なる「聞こえていない」現実に直面し、社会の中で恥を感じたり、思いやりのない対応に悔しさを、差別に屈辱を味わったりするからだ。
それでも、難聴と関わって生きていくには何が必要だろうか、自問自答する。それは家族の愛情だったり、人への慈しみ、仕事や趣味、何かの目標があることだろうか。
いまでも難聴児だった頃に教師から受けた屈辱も恩も忘れられない。
普通の人と変わりない生活、人生を送ることが難聴であることで妨げられない社会が必要と考えて、その社会づくりに関わってきた。
しかしチャレンジドと言われたくない。なぜ障害者側がチャレンジしなくてはならないのか。聞こえない人、耳の遠い人ではなく、難聴を自覚的に理解した難聴者であらねばならないと考えてきた。
人と関わることで、自分も社会も変わると思うこのごろだ。
変わるチャンスは以前より増えている。情報の受信も発信も多い。社会福祉制度も充実しつつある。

ラビット 記
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難聴者への講演会
(君原 健二オフィシャルブログ|ゴール無限|陸上 ...
10月14日、「難聴者中途失聴者の元気の出る集い」で講演をさせていただきました。
3年前、JRで小倉へ行く時、前の席の方から君原さんでしょうと声をかけられました。その茅野さんは、これから下関から京都まで走るといわれました。
難聴者の茅野さんは、50 歳 ...
http://kimihara.aspota.jp/2012/10/post_81.html

難聴者支援にかんする東京都への提言 日本共産党都議会議員団 9月24日

2012年10月06日 11時54分38秒 | 難聴一般
日本共産党都議会議員団が、9月24日に難聴者支援に関する提言を発表したことが分かった。
政党として、これだけ包括的な施策を打ち出したのは、日本共産党が初めてではないか。
難聴者人口を5%とするなど、現状の把握にデータ不足もあるが、包括的な支援施策は充実したものとなっている。
難聴者支援は、聞こえの保障(聴覚補償)と同時にきめ細かい相談支援(コンサルタント、ケア)が重要だ。

当事者組織から、その充実、改善を申し入れしたい。

ラビット 機
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難聴者支援にかんする東京都への提言
 難聴者の人口は、WHOの算定値(人口比5%)によれば、全国で約600万人と推計され、実際は2,000万人におよぶのではないかとも見られています。都内では60万人から200万人もの難聴者がいることになります。なかでも、70歳以上の高齢者のおよそ半数は加齢性の難聴と推定されており、高齢化がすすむなか、今後さらにふえていくことは確実です。
 難聴になると、家庭の中でも社会的にも孤立しやすく、人との会話や会う機会がへり、ひきこもりになりがちです。認知症につながることも心配されます。ところが国も都も、難聴者への支援はきわめて不十分です。一人ひとりにあった補聴器を利用できるようにするしくみも、「磁気ループ(ヒアリングループ)」など集団補聴設備の普及も、欧米諸国にくらべて大きく立ち遅れています。

 難聴者支援の拡充・強化は、本格的な超高齢社会に対応するための重要かつ緊急の課題です。どこへ相談すればよいかもわからず困っている高齢者や家族がふえています。高齢者人口が2015年まで大幅に増加し、急速に高齢化率が上昇する東京都が、それにふさわしい位置づけをして、本格的な難聴者支援にただちにふみだし、全国に発信することが求められています。

 日本共産党都議団は、この立場から、高齢者をはじめ、すべての難聴者・難聴児を対象とした支援の抜本的強化にむけ、提言 を発表しました。
難聴者支援に関する東京都への提言(全文)
http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2012/20120924164651_10.pdf

普通校に学ぶ難聴児だったこと

2012年10月05日 09時17分25秒 | 難聴一般
50年たった今でも教室で教師から受けた屈辱は脳裏からぬぐい去ることは出来ない。
一方で、難聴をクラスに説明してくれた担任の姿勢は忘れていない。
今成人になっているかっての難聴児は多いですが現在の教育システムや制度改革の状況を理解していないことから、有効な施策提言が出来ないでいるのが悔しい。
今の普通校に学ぶ難聴児や人工内耳を装用した子供たちが、教師にも同級生にも受け入れられていないのを見て、心の中でエールを送るしか出来ない自分に腹ただしい気持ちを抑えることが出来ない。

これは当事者しか持てない感情というか心の澱というものか。半世紀経っても残っていることに自分でも驚くが、同時にいかに幼児期、学童期の教育の重要かを物語っている。

難聴児教育は、単純な情報保障だけでは済ませられない。障害を持つこと、人として平等なこと、障害を持つクラスメートに接する方法、コミュニケーションは時間もかかるものであること、自己の可能性を持つこと、自尊感情の育成など教育の現場に取り入れることはたくさんある。

なお、要約筆記者の教室への介入は慎重であるべきだ。ましてやボランティアではダメだ。要約筆記者の授業の前に教師と指導案、授業計画を打ち合わせたりするためには教員資格を持つか、教育原論など必要科目を学んだものでないと教育支援にならない。

ラビット 記