難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

紅組トップが浜崎あゆみだ! 難聴の歌姫

2010年12月31日 23時45分47秒 | 日記(つぶやき)

紅白のトップが浜崎あゆみだ。
満身創痍の昨年の紅白と違って今年は落ち着いて歌っていた。

数年前突然自身のブログで片耳失聴をカミングアウトして、社会に衝撃を与えた。
テレビのバラエティ番組で突発性難聴などの解説が放送されたり、耳鼻科の診療が増えたとか、ネットでも片耳難聴という人が増えた。

その後難聴がどうなっているのか聞かないが、難聴に苦しんでいるのは間違いないと思う。
歌姫の苦悩は誰も理解ができない。
しかし同じ難聴者としてその心情を理解し、見守りたい。


ラビット 記

紅白歌合戦は難聴者にも優しい。こんな歴史が・

2010年12月31日 20時25分15秒 | バリアフリー
NHK紅白歌合戦が始まった。

NHK紅白歌合戦には生字幕が付いている。
「生字幕」というのは生放送における字幕放送、リアルタイムの字幕放送の字幕という意味だ。

「生字幕」を最初に考えたのは元衆議院議員の八代英太氏の秘書の久保田哲氏だ。
この頃、丸山一郎、久保構造氏等とで海の向こうのアメリカのADAを制定する動きに注目していた面々だ。

2001年(平成13年)の紅白歌合戦で最初の生字幕放送が実施された。当時のNHK海老沢会長のNHK放送技術研究所の技師たちの躊躇を振り切っての決断だ。

勤務先の机のデスクマットには、当時の紅白に字幕放送実施を伝える新聞切り抜きを入れてある。

今年で10回目。そうかあ、もうそんなになるのか。


ラビット 記
(追記)

何で久保田氏と生字幕が繋がっているか。

久保田氏は当時アメリカの字幕放送に注目していた。
アメリカで1990年13インチ以上のテレビに字幕表示回路の内蔵を義務付ける字幕回路法が成立したがその中心人物がフランク・ボウ氏だ。
フランク・ボウ氏は難聴者で、1991年のADA成立(今年がADA20周年)に力を発揮した全米障害者協議会の議長だった。
氏が字幕回路法の制定前に日本に東芝、富士通、ソニーなど日本のチップメーカーに字幕回路がいくらでできるか調査にきたのだ。

その時に接触したのか、その前かは分からないがフランク・ボウ氏を日本に招聘した(神戸のフェスピック、風紋さん何年だっけ?)のが丸山、久保田、久保氏等だ。

この頃か、HNかっくんがパソコン通信のニフティ・サーブに字幕RTのフォーラムを立ち上げて台風情報やテレビの字幕活動をしていたのは。
その後ニフティ・サーブの字幕RTの課金問題が起きた。
この活動が日本の生字幕の原点だ。

いろいろな人の活動があって今日の字幕放送になっている。



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虎年の掉尾に「虎の巻」が届いた! 出来過ぎ。

2010年12月30日 21時53分55秒 | 日記(つぶやき)
昨夜帰宅すると宅配の不在通知があった。

今朝起きると通信教育の学校から何か配送された。
開けると「国家試験合格虎の巻」が入っていた。
あとちょうど1ヶ月という日に届いたのは早からず遅からずで微妙。

75ページの小冊子。直前講座で配布されたものを丁寧に編集し直してある。非売品となっているけどこちらは受講料2万5千円払っているからねえ。

最後のページに、受験に当たってなにをすべきかー受験生であることを忘れるなーとある。
冒頭に「正月はないものと思え」と。
短い時間を有効に。
9時間以内に5回繰り返すとよく覚えられるとか。

こんなに長時間勉強するのは18歳の大学受験以来だからなんと40年ぶり。
ダイソーでカードを買ったのもそれ以来か。

今日も朝からデジタル時計付きで12時間。途中食事や買い物しているから10時間ちょっと。
お尻が褥瘡になりそう。2時間おきに体位転換しないと。


ラビット 記

認知症高齢者の介護 実母にどう接するか。

2010年12月30日 19時02分14秒 | 日記(つぶやき)
明後日の元旦に実母を見舞いに行くつもりだったが明日の大晦日は天候が下り坂とか。

認知症の実母はワークブックや解説書に出ているとおりの行動をする。

・自分でしまった財布をどこにしまったか忘れて、出かけるのが遅れる。
・実の息子の長男と次男を取り違える。
・前に食事した店や料理を覚えていないので初めて来たわとか初めて食べたわとか言う。
・夕方暗くなると入所する前の家に帰りたいと言う。
・目に付いた不要なものをすぐ買おうとするので困る。

当事者本人の自己決定の尊重とか問題行動の背景を考えるとか頭で分かっていても、介護者ではなく息子としたらうちの母にはちょっとなあ、際限なく買い物するし、それは無理という意識が働く。

歩くのは元気だ。大正15年生まれだから、83歳。


ラビット 記

補聴器と人工内耳装用者に朗報!

2010年12月30日 16時06分03秒 | 機器について
厚生労働省が、補聴器のFM型送受信器に関わる告示を出している。

これは、FM受信機内蔵補聴器が製造中止になっているので、その替わりに補聴器に受信機をオーディオシューで装着するかまたは手持ち型のFM受信機をネックループなどで補聴器のT回路で聞く方法で、FM送受信機能を行えるような機器が支給になったということだ。

○障害者自立支援法の自立支援給付の補装具給付事業。
○補装具なので、医師の診断書が要る。
○診断書は有料。
○福祉事務所、障害福祉課で申請手続きをする。
○従来自立支援給付の補聴器の申請をしていなかった人も対象になる。新規扱い。
○耳かけ式以外の補聴器、アナログ、デジタル補聴器とも、人工内耳も対象になる。
○身体障害者手帳保持が必要。
○補聴用周波数の電波に対応したもの


ラビット 記
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>> 個人用補聴システム(磁気ループとワイヤレス送受信器)は、補装具として今年の4月から新電波帯用も含めて、支給されます。
>> 申請いただければ、医師の意見書を付けて書類審査で交付を受けることができます。

2.補装具の種目、購入又は修理に要する費用の額の算定等に関する基準H18.9.20
厚生労働省告示第528号の一部を改正する第4次改正H22.3.31厚生労働省告示第124号

(1)別表 購入:補聴器
備考
重度難聴用耳かけ型でFM型受信機、オーディオシュー、FM型用ワイヤレスマイクを必要とする場合は、修理基準の表に掲げる交換の額の範囲で必要な額を加算すること。

(2)別表 修理基準表(FM型:新周波数対応のみ)
修理部位                   価格 円
FM型用ワイアレスマイク交換(充電池を含む)   98,000
FM型受信回路組立交換              46,000
FM型受信機交換                80,000
オーディオシュー交換              5,000

元旦に認知症の実母を訪問

2010年12月30日 14時00分57秒 | 日記(つぶやき)
認知症を患って、介護付き有料老人ホームに入居している実母を元旦に訪問する予定だ。

夏以来訪問していないが、スタッフのおかげで猛暑も乗り切り健康を取り戻しているようだ。しかし、記憶の減退もすすみ、失禁もあると聞いている。

介護福祉士を目指すことと実母の介護は別に考えていたが、母が人生を全うするために介護をしている施設とスタッフに敬意を払わなくてはならないと思うようになった。

倫理意識の高揚からだ。


ラビット 記

12月28日の山陽新聞社説より 障害者基本法への第二次意見

2010年12月30日 06時31分35秒 | 障がい者制度改革
山陽新聞の社説に、障害者制度改革推進会議の障害者基本法への第二次意見をまとめたことが取り上げられている。
ラビット 記
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[社説]障害者制度改正 福祉の在り方見直すとき - 山陽新聞地域ニュース
背景には2006年に国連で採択された障害者権利条約がある。非差別・平等を基本に、障害者と健常者が分け隔てなく暮らす社会に向けた施策
を各国に求めており、日本も条約締結のため、実効性のある国内法の整備が必要となるからだ。 意見書は、障害者が ...

日本社会福祉士会の権利擁護のパワーポイント資料

2010年12月30日 06時28分59秒 | 社会福祉の学習
このアラートは、日本社会福祉士会のパワーポイントの資料だ。
残念ながら何時作成されたものかわからないが、36ページの労作。
最後の36ページの「リスクや裁量への気づきの重要性」として、
「理想だけでは割り切れない現状
日常の実践のひとコマひとコマに,隠れて
いる「ささいな」問題の重要性
「人権」への感受性を高める必要性への認識
⇒そこからはじまる支援
人権をまもること
社会への発信(啓発・社会的貢献)
・・・対人援助職としての責務」
が掲げられている。
ラビット 記
=== 「障害者権利条約」の Google ウェブ アラート ===
PPT - 障害者への虐待と権利擁護
障害者の権利条約の批准. ノーマライゼーション.
ソーシャル・インクルージョンへ. 2. 障害者の権利条約
...
「障害者を対象とした特別な条約」「新たな権利」として制定されるのではなく,すでに他の規約等で謳われている人として保障されるべき権利が誰 ...

もう朝刊が。 冬休みは学習漬けに。

2010年12月30日 03時43分05秒 | 日記(つぶやき)
はっと気が付くともう午前3時。
玄関のドアが明るいので見てみると朝刊が入っていた。

模擬試験の答え合わせを7割方終えた。
13科目もあるから、試験問題は120問。正答率が69%)しかない。リハビリテーション論が100%なのに、医学一般が41%しかない。

正月休み中は、弱点科目を強化しよう。

試験問題作成の方法論から、今から新しいワークブックに取りかかるより、過去問とワークブックを繰り返し読んだ方が良いと講座で言われた。

間違いが多いのは知識が整理されていないからということも分かった。
ノートをとるか、カードを作るか、マーキングで再読、再再読するか迷う。
ワークブックは黄色のマーカーや赤線でこれ以上は読めなくなる。


ラビット 記

2010 羽田空港カウンターの簡易筆談器

2010年12月30日 02時42分15秒 | 難聴一般

10月23日、羽田空港国際線案内カウンターにある簡易筆談器。

ちょっとした間にも、ろう者か難聴者かが使っていた。
結構聞こえない人も来るのだなあ。
週末ともなれば4万人、5万人も来るのだそうだから当然か。
屋上は初日の出のスポットとして空前の混雑になるのではないか。


ラビット 記

障害者向けの地デジ説明番組こそ必要。

2010年12月29日 21時04分58秒 | 放送・通信
地デジ完全移行まであと半年ちょっと。

地デジ移行の理解と対策について、特別な困難があるのが障害者だ。ハイリスク視聴者だ。
それぞれの障害に応じて理解でき、かつ有用な内容の番組が必要だ。これは紙や他のメディアでは伝えにくい、それこそ「放送」によって周知しなければならない。

聴覚障害者にとっては字幕だけでなく、手話放送も必要になる。
視覚障害者には、操作性の高いテレビ受信機の入手の情報も必要だ。
精神障害者は借家の場合障害を伏せて契約している場合も多く、アンテナ設置や簡易チューナーの給付にも個人情報の秘匿や対応の慎重さが求められる。

この番組の放送は、行政とテレビ販売業者や家族、一般国民にとっても理解の一助となる。


ラビット 記

=== 「デジタル放送」の Google ウェブ アラート ===

地上デジタル放送 | わが家の“地デジ”奮闘記~鈴木さん親子のその日 ...
わが家の“地デジ”奮闘記~鈴木さん親子のその日~(NHK総合)2010/12/29(Wed)11:30で紹介された「地上デジタル放送」についてご紹介。
VHFアンテナでテレビを見ていた鈴木家ではデジタル放送を見るために新たにUHFアンテナを設置する必要がある。
http://datazoo.jp/w/%E5%9C%B0%E4%B8%8A%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E6%94%BE%E9%80%81/5299880

ICFの環境因子の一番詳しい説明が。

2010年12月29日 18時56分46秒 | 社会福祉の学習
国際生活機能分類の環境因子についての説明でこれまでに読んだもののうち一番詳しいのがあった。

「環境因子とは、心身機能、身体構造、活動、参加といった構成要素と相互作用し、人が直接接触するような物質的・物質的な環境や、家族、知人、仲間、よく知らない人などの他者との直接的な接触を含み、さらにコミュニティや社会における公式または非公式な社会構造、サービス、全般的なアプローチ、制度、個人に影響を与えるものをいう。」

ちなみに個人因子は、「個人因子とは、個々の人生や生活の特別な背景であり、健康状態や健康状態以外のその人の特徴からなる。」とある。

相変わらず、模擬試験の問題集にも問題解答・説明集にも誤字、間違いが多い。
この解答の設問が「国際生活機能分類(ICIDH)に関する記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。」となっている。
国際生活機能分類はICFだ。ICIDHは国際障害分類だ。
しかし。その次の設問の解答に「国際障害者分類(ICIDH)」とある。正しくは「国際障害分類」だ。


ラビット 記

情報アクセスにおける「手話」と「手話通訳」【試論】(3)

2010年12月29日 16時00分50秒 | バリアフリー
思いこみや理解不足もあるが試論なので、議論の参考に供したい。

【情報アクセスとコミュニケーションの関係】
ろう者にとって、情報アクセスとコミュニケーションとは一体の関係にある。
情報アクセスの受発信とも手話がコミュニケーション方法となるからだ。

先の車いすの障害者の場合は情報アクセスは端末画面の位置がバリアーとなるが、受発信は音声や映像、文字であっても問題ない。
子供の場合は新聞の難しい文章がバリアーになるが平易な文章で表されれば読むことが出来る。

【情報アクセスとIT、次世代通信】
ろう者の情報アクセスはIT技術により利便性を拡大できる。時空間を越えたメディア変換する技術を使えばコミュニケーションを保障することが可能になるからだ。
・IP通信によるテレビ電話の利用。
・テレビ電波以外の別チャネルによるテレビのクローズドサインニング。
・遠隔通信による手話通訳サービス。


【情報アクセスの種類とメディア変換の方向】
情報アクセスの場合、一方向と双方向がある。
テレビなどは放送局(送り手)から視聴者(受け手)の一方向である。映画、DVDなども同様。
→一般番組の音声を手話で表現する。
手話番組の場合は手話を音声か字幕で表現。

電話の場合は、双方向である。
→発信者の音声を手話に変換と手話を音声に変換。
発信者と受信者は交互に交代する。

問題は、音声と同じ時間軸では情報処理しきれない場合をどうするかだ。
聞こえる人は映像の画面を見ながら音声を聞くことが出来るが、ろう者の場合映像と手話と入力が二つの視覚チャネルになっていることだ。

そのために聞こえる人向けの映像、音声を手話でアクセスする際には映像を逐次止めながらあるいは遅速再生しながら見る機能の必要がある。
高齢難聴者が話速変換で電話したり字幕を見るのと同じ。

これは、文字と手話も同じ。書籍の手話朗読メディアを開発する場合、ゆっくり読むことが出来るように設計が必要となるだろう。

ろう者の情報アクセスを考える時、音声を手話に変換する以外に表現様式も変更する必要性があることを示している。
(続く)


ラビット 記
※(1)と(2)を発信した後、保留にして置いたものだ。先に(4)が投稿されている。

手話言語法とはなにを目指すのか。難聴者は?

2010年12月29日 15時46分29秒 | 権利
全日本ろうあ連盟が「手話言語法の研究」を始めた。

全日本ろうあ連盟の日本財団助成事業は、手話が言語であることを証明するのではなく、そのことを法的に位置づけるにはどうしたらよいかを研究すると聞いている。

手話は日本語の一つの表現方式としてはどうか。言語として位置づけなければならない分野はなんだろう。教育なのか、司法なのか、生活全般なのか。

難聴者にとって、音声言語同様に手話も使うし、これを手指日本語とか日本語対応手話とかレッテルを貼られても使っている難聴者はそんなことは意識しない。

日常のコミュニケーションがスムーズに豊かになればいいのだ。

どういう手話を対象にしている研究かもよくわからない。難聴者も委員に加えるべきだったと思う。


ラビット 記

介護福祉は用語が覚えられないゾ!

2010年12月29日 15時25分56秒 | 社会福祉の学習
模擬試験の解答合わせをしていると設問と解説文と内容が交錯してくる。

設問には、「在宅介護支援とは、居宅サービス等を適切に利用できるよう、居宅サービス計画を作成し、居宅サービス事業者との連絡調整や介護保険施設への紹介等を行う。」の正誤を問うものがある。

解答には「正しい。」とあるが前問の解説には「居宅介護支援事業とは」として、上記と同じ解説がある。

「在宅介護支援」と「居宅介護支援」は同じなのか?

この正誤表に載っていない間違いもある。直前講座の解説にも間違いが多くある。こういう記述があると学習がちっとも進まない。

都内のある区のコミュニケーション支援事業の要綱が問題になっているが、区の担当者が要約筆記は利用者と派遣センターとの契約だと介護保険や自立支援法の自立支援法の介護給付と地域生活支援事業の要約筆記派遣を混同している。

福祉行政担当者でも間違えるのだ。


ラビット 記