難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

米国連邦議会の歩き回る「速記者」

2011年08月03日 18時32分05秒 | 日記(つぶやき)
速記者でもある兼子次生先生から、以下のようなご教示を頂いた。
もう6、7年前に、NHK教育テレビ開局30周年だかのパーティにPC要約筆記者がキャスターの付いた台にPCを乗せて移動しながら打ってくれたことがある。

ラビット 記
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アメリカの連邦議会では、ステノタイプ(機械速記)を打つ速記者は、委員会での速記をする場合、発言が聞こえる場所まで移動するために、キャンパスのような板をクビか
ら下げて、その上にステノタイプを置いて、立ちながら、動きながら打ちます。
だいぶ前からやっているのを聞いています。もともとはステノタイプの底に三脚を取りつけて打つのが普通だったのですが、結構工夫しています。
その前提としては、昔のステノタイプはレジのレシート用紙のようにロールペーパーに速記符号をタイプしていたのですが、電子化が図られると、打った速記符号を電子的に記録できますから、用紙入れをぶら下げる必要性も少なくなったのだと思います。結構、速記用紙フォルダーはじゃまですから。

日本のソクタイプ(はやとくん)は一応電子化されていますが、法廷の環境がよいため、発言者の横まで移動する必要はありません。しかし、現場検証をするようなときには
、アメリカと同様の歩きながら打つということが行われています。
スピードワープロでは立って歩きながら打つことは考えていないと思います。

歩きながら打っているのはやはり大柄の男性だけのようです。
テレビ字幕はデジタル化で、すばらしい時代に入っていますが、女性のリアルタイムキャプショナーが多いですね。
最新型のステノタイプは、無線LANになっていて、入力場所を移動しても、全然関係ないリアルタイム環境ですよ。

10月1日に京大で字幕付与技術シンポをことしも開きます。
同志社大学からは、9月16日に平成23年度障害学生修学支援ブロック別地域連携シンポジウムの開催案内が来ました。
どうぞよろしくお願いします。
                         兼子次生

NHKの緊急番組の字幕付与の要望書の回答には。

2011年08月03日 05時15分36秒 | 放送・通信
NHKは全難聴の提出した「緊急番組の字幕付与の要望書」の回答は以下のようになっている。

「NHKとして、引き続き、ニュースや番組への字幕付与の拡充に努めていく考えですが、今回の震災のように長時間にわたる災害報道に字幕を継続して付与していくためには、オペレーターを常時、相当数確保し、長時間にわたって字幕を付与する体制を整える必要があります。しかしながら、現状では、オペレーターを24時間体制で確保することが難しいことに加え、設備面や経費面についても一定の限界があるなど、解決すべき課題が山積しております。また、音声自動認識方式につきましても、認識率の向上や要員の確保などの課題に引き続き取り組んでいく必要があります。」(部分)http://bit.ly/iNJcWR

自局でオペレーターやスタッフで抱える他、外部に委託することも検討して良いだろう。

ラビット 記

米上院議会にキーボードを持った人が?

2011年08月03日 05時08分24秒 | 日記(つぶやき)
米上院議会の債務上限を引き上げ法案のニュースの画面にノートPCかキーボードを首から下げた器具に載せて動き回っている人がいた。何のためにいる人なのか。

このキーボードを腰で支える支持具はフィールド調査などで役に立ちそう。電車の中で立ったままコンピューティングしたい人は自分くらいか?

ラビット 記