難聴者の生活

難聴者の日々の生活から、人工内耳など難聴者のコミュニケーション、聴覚障害者の制度改革について語る。

問題に直面して初めて分かるバリア 

2010年09月18日 20時01分06秒 | 日記(つぶやき)
今日は中途失聴・難聴者の会の講演会でいろいろ話した。

障害は環境と障害を持つ人との相互作用とか、聴覚障害者関係性の障害と話したが、帰路カートを二つ抱えて駅舎の階段が実際にバリアーだと分かった。

駅でホームに行くのも今まで使わなかったエレベーターに乗った。電車を降りるとエレベーターかエスカレーターのあるのは右か左か分からず探してしまった。いつもは取りあえず近いところで降りたり上ったりするがエレベーターのあるところを探さなければならなかった。

プロジェクターの入ったカートが重いので数段の階段でも避けてスロープや段差の低いところを探して通った。

そうだ、足の悪い仲間の腕を抱えて階段を降りていたら、イケイケのツンデレみたいな女子高生が道を譲ってくれた。オジサンは感動したな。単なる偏見か?


ラビット 記

米で10代の難聴が急増!

2010年09月18日 10時26分38秒 | 日記(つぶやき)
これは何年も前から警告されていたが、最近のデータとして発表されたのは重要だ。
我が国でも、難聴の青年は急増しているはずだ。耳元で音を聞くという行為が行われるようになったのはそう昔ではない。
5年前に20代だった人は15年後に40代。30代だった人は50代。壮年期だ。20年間耳元で音を聴き続けていると聴力に何らかの影響があるだろう。

感音性難聴は補聴器では限界がある。人工内耳がもっと普及する??


ラビット 記
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米で10代の難聴が急増 大音量の音楽の影響か
2010.08.18 Wed posted at: 14:15 JST
http://www.cnn.co.jp/select/AIC201008180011.html
(CNN) 米国で10代の若者の難聴が急増しているという調査結果が17日、米国の医学会誌に発表された。
調査を実施したローランド・イービー博士は、12―19歳の若者の難聴比率を1990年代半ばの統計と比較した。その結果、軽度の難聴にかかっている若者の割合は30%増え、会話に支障がみられる程度の重い難聴は77%も増えていることが分かった。

難聴を持つ若者は1994年の時点で20人に1人の割合だったのが、2006年までには約5人に1人に当たる推定650万人へと急増したという。

(以下、省略)

元のCNNニュース
http://pagingdrgupta.blogs.cnn.com/2010/08/17/adolescent-hearing-loss-on-the-rise-in-u-s/

明日の講演「聞こえないことについて」

2010年09月18日 01時08分00秒 | エンパワメント
明日は午後から、地域の難聴者、中途失聴者に講演だ。
なかなか話の軸が定まらない。

10年以上も昔は「中途失聴、難聴について」などというテーマが多かった。
耳の構造とか、難聴者の聞こえ方とか、コミュニケーション方法のいろいろとか話していた。

帰宅する電車の中ではたと気づいたのが、関係性の障害の説明だ。
聞こえないことがその場のコミュニケーションの問題だけでなく、その影響と影響に長い間の蓄積の結果である人とのつながりが細くなること、社会とのつながりが薄くなることの障害を説明しよう。

これに、障害者権利条約の障害の捉え方やICFの生活機能モデルをつなげて話して、聞こえないことを新しい視点で考えてもらおう。
これをうちわを使った対話方式で進めてみたい。


ラビット 記