感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

暮らす人が「しあわせに感じる」事が何より大切

2012-08-20 20:46:57 | 家づくり職人物語
週明けの月曜日は連休気分も抜けて仕事に集中できそうな予感。

そんな一日のスタートは先週持ち越した「鳥居」の部材の加工に社長と一緒に励みます。

加工の作業も仕上げの段階に入り、木材と木材が綺麗にかみ合うよう微調整を繰り返しながらの作業に汗を流します。

写真が加工中の木材ですが一本の太い木を湾曲型に削っていく作業に夕方にはクタクタに・・・

こちらは鳥居は明神鳥居と呼ばれる形のものですが、写真の部材は鳥居の一番上に乗る「笠木」と「島木」と呼ばれる部分。

柱の方も加工が終わり明日には組立の作業に移れそうな気がしています。

夕方からはお盆休暇前に依頼のあったウッドデッキの新設などの最終見積もりの作成や本日正式に工事の依頼をいただいた岡山市の賃貸住宅の改装の工事日程の組立やらを・・・

現在も工事中の総社市の外溝エクステリアの第二期工事の予定や岡山市北区での木製建具の新設もあり、お盆休暇前から少し落ち着いていた工事予定もにわかに慌しくなりそうです。

しかし、決して焦ることなく、いつも通りに一件、一件の工事を丁寧に魂を込めた施工を続ける事で必ず先の将来で「待って良かった」と思っていただける工事になる事をお約束します。

さて、この時間も総社市で新築を計画しているお客さん夫婦と、いつもお世話になっている設計事務所の「なお空間デザイン室」さんと当社の大工職人「しんちゃん」とで間取りの打ち合わせが行われております。

さて、今回も「なお空間デザイン室」の渡邉先生がお客さんの夢と希望をひとつ、ひとつヒアリングしながらラフプランを描いてくれています。

そうして作る渡邉先生の図面には家の設計を通して何本もの線にて描かれたお客さんの「しあわせの暮らし」の形が写し出されることでしょう。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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同じ目線で物事を見れる人との出会いは宝

2012-08-18 18:47:06 | 林俊文の想い
昨日は午前中こそハードな作業だったものの午後からは比較的のんびりとしてしまい、なかなか連休気分の抜けきらないまま向かえた週末の土曜日。

今日は気分一新、気持ちを切り替えて大工作業に励みます。

そんな作業は、こちらも某ゼネコンさんより依頼をいただいている倉敷市内の小さなお宮の鳥居の取替えですが小さなお宮といいながらも鳥居の数は3基。

と言え先ずは加工場で連休前に仕入れておいた材料を刻んでいく所からのスタート。

最近は「家の部材」はプレカットやメーカー品などを使う事が多いので、こうして荒木の材木からの加工は私自身は久しぶり。

久しぶりの加工場の作業に、自分が入社した当時を思い出します。

私がここへ入社して始めておこなった作業がこの加工場での木材加工だったと・・・

当時は10人ほどの大工さんが当社にも在籍していて、当時はまだまだ何でも加工場で作る所から始めていたので、いつも加工場に活気がありました。

その時に私が担当させられたのが100戸前ほどある社宅の新築工事現場で使用する枠材と言われる窓の額縁であったり、室内の扉の取り付け枠であったりと数が数だけに毎日、毎日同じ作業を淡々と行っていた気がします。

その枠材の削り加工や飾り加工などが終われば組立作業という事で先の見えない作業に嫌気が差しながらも作業していた用にも・・・

法則があり、正解がある学校教育に慣れたしまったいた私にとっては大勢の年配大工さんの考え方や取り組み方がひとりひとりの職人さんで違うことに大きく戸惑ってしまった事も・・・

その時に一緒に作業したのが同期で入社した私よりひとつ年上のNさん。

彼は広島から親戚伝いに当社で大工修行に励んでいたのですが、彼の仕事に対する考え方は学校を卒業したばかりの私には随分と大人に見えた気が・・・

今思えば一緒に励んだ大工の修行時代に彼から影響された仕事への取組み方、考え方は私の大工職人としての原点でもあるようです。

その後、彼とは8年近くを共にしましたが様々な事情があり故郷の広島へ帰りました。

今でも人づてに、今もNさんがずっと大工を続け今では独立して地元では腕の良い大工さんとして人気店になっている事との噂を耳にすると本当に嬉しく思うものです。

その彼とは十数年会ってはいませんが、もし会える日があれば当時のように色々と学ばせてもらおうと思っています。

そんな当時を思い出しながらも取り組んだ鳥居の製作も週明けに持ち越しです。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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「遊び」と「仕事」で感じる体感温度の差は何故?

2012-08-17 19:36:39 | 家族・子育て
終わってしまえば短かった夏季休暇明けの金曜日も35℃を超える猛暑となった倉敷です。

大工さんたちは倉敷市玉島でのファースの家新築現場へ向かっていく中、私は某ゼネコンさんより修理のご依頼をいただいた倉敷の観光名所へ屋外ステージの床の修理へ向かいます。

同じ気温でも休みの間と仕事中では違う気温の感じ方に、大工道具の用意だけで体中の水分が一気に吹き出るほどの汗。

小まめに水分を補給しながらも、一歩一歩工事を進めていきます。

屋外での木製ステージという事で仕上材に使用している木材はセランガンバツなので表面はしっかりしていたのですが、下地に使用していた木材が「松」なので屋外の過酷な環境に耐えられず完全に痛んでいる様子。

今日の修理で特に痛みが激しい部分は修理できましたが、完全に直すには下地の組み換えが必要でしょうね。

これは次回、休館日を利用しての修理計画もあるようで、それまでの期間なら十分に安心して使ってもらえそうです。

午後からは岡山市の賃貸住宅の改修工事の下見に向かいました。

こちらは建物も古く、間取りも不便だとの事・・・

特に分かれていた台所と食堂が一番の問題になりそうで、この二つの部屋を繋げ広々としたダイニングキッチンに改造する工事がメインとなりそうです。

こちらも予算が合えば早めに取り掛かり大家さんを思えば早く賃貸に出せるように努力しなくては・・・

さて、写真はお盆の休暇の初日に家族で三井アウトレットパーク倉敷に買い物に行った時のもの。

大型のショッピングモールやアウトレットにこの時期設置される、この手のアトラクションはバッチリうちの子供たちの心をつかんで離しません・・・

今回はまだ小さい三女「みーちゃん」と末っ子の「けいくん」がプールに浮かぶ風船の中ではしゃぎます。

風船の中から出てくる頃には汗だくになった彼女らの前にすぐ側の倉敷みらい公園の水遊び場が待ちうけます。

こうなると小一時間はここから離れられないのが辛い所ではありますが、子供たちの心に今日のことが少しでも残るなら・・・

毎度の事ながら私は待つしかないようです。

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ひと区切りした時に感じる充実感にその裏で私を支えてくれた人たちに感謝

2012-08-11 17:41:43 | その他
今日がお盆休暇前の最後の営業日となりました当社ですが、今日もスタッフ全員で「感動としあわせの家づくり物語」を実践してまいりました。

雨が降る午前中ではありましたが倉敷市玉島でのファースの家新築工事は順調に作業が進んでいた様子。

1階の床の下地も組みあがり換気ダクトやら給排水の工事もひと段落、お施主さんも定期的に現場を覗いてくれますし、色々な相談もできるので大助かり。

暮らす人と一緒に「家」をつくる当社のスタイルには、この現場に施主さんの顔が見える事は欠かせない要因でもあります。

外装の方も左官職人さんにより外壁防水紙の施工を終え雨仕舞も万全です。

写真は午後からは「まっちゃん」と一緒に総社市で進行中の外溝エクステリアの工事を行っている現場に顔を出してきました。

カーポートや花壇、門やら塀などの工事も最終段階を向かえているこちらの現場では連休明けからにでも和室から望む和風庭園作りの工事に進んでいくため材料などを発注する手配を整えておきます。

7月の半ば頃からの工事で天候の関係なども含めて長らくお時間をおかけしていますがもうしばらく当社との外溝工事物語にお付き合いくださいね。

明日の12日~16日まで当社の「家づくり」も夏期休暇に入ります。

現場に依ってはお盆中も動いている職人さんもいますので、お急ぎの方は各担当者へご連絡してください。

さて、明日からは疲れの溜まった体を休め17日より元気に暮らす人と一緒に「感動としあわせの家づくり物語」を綴って参りますのでどうぞ宜しくお願いします。

※こちらのブログも夏季休暇中はお休みさせていただく予定なのでご了承ください。

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蛇口から流れる水にも人知れずの苦労が・・・

2012-08-10 19:59:22 | 家づくり職人物語
お盆休暇前という事で、朝から向かった倉敷市玉島でのファースの家新築現場では多くの職種の人たちで賑わっています。

内部では大工さん4人に加え電気屋さんが2人、更には2人の材料屋さんも床のフローリングの搬入に・・・フローリングの数も相当の量で現場の一階は材料と職人さんで現場の中はごった返し。

木工事の終わった外部では2人の左官職人さんが汗を流しながらも防水紙を張ってくれています。

こうしておくことで将来的に万一モルタルが割れた時にも柱や土台などの躯体を濡らす心配がないので安心ですね。

屋根面に関しても10数年前に比べれば施工方法や部材なども格段に性能が向上しているようで、施工ミスがない限りは雨漏りなどの心配も少ないようです。

そうして考えると木造住宅で土台や柱、床の乾燥状態が悪く痛みが激しい場所は主にタイルなどで仕上げられた在来風呂や台所、洗面所などの水まわりが一番にあげられそうです。

次に挙げられる原因が結露の問題ですが、こちらの問題も湿度を調整できる「ファースの家」なら安心です。

残るは日常生活での生活水の取り扱いですが、こういった点も暮らす人の意識で建物の寿命を延ばす上では重要な項目に挙げられそうです。

写真はそんな室内の給排水管を施工している水道屋さんの姿。

給水管なども昔は鉄管や銅管、塩ビ管などを使っていた頃がありますが、現在では写真の架橋ポリエチレン管と呼ばれる材料が使われています。

特徴としてもサビの発生やスケールが付着しにくい上に、軽量、柔軟なので地震などの災害時にも途中で折れたりする心配がないようです。

この架橋ポリ管を必要な長さ切断し、専用の継ぎ手を使用することで昔のようなネジ切り加工などの手間も省け施工性も向上しています。

気になる耐久年数も一般的な給水、給湯にておおむね30年は問題ないようですね。

しかし、家は30年以上建ち続けるものが殆どですので、当初の段階から給排水設備のメンテナンスが上手くできるよう計画しておく必要があるようですね。

さて時代が変われば段々と材料性能が向上していく給排水設備の工事ではありますが、蛇口を捻ればあたり前に水が出て、排水口から配水管を通り屋外へ排出される・・・その水の流れにはそこで工事に携わった職人さんの技量と想いの結晶でもあるようです。

今日の職人さんの姿に改めて「水を大切」にしなくてはと・・・

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