感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

同じ目線で物事を見れる人との出会いは宝

2012-08-18 18:47:06 | 林俊文の想い
昨日は午前中こそハードな作業だったものの午後からは比較的のんびりとしてしまい、なかなか連休気分の抜けきらないまま向かえた週末の土曜日。

今日は気分一新、気持ちを切り替えて大工作業に励みます。

そんな作業は、こちらも某ゼネコンさんより依頼をいただいている倉敷市内の小さなお宮の鳥居の取替えですが小さなお宮といいながらも鳥居の数は3基。

と言え先ずは加工場で連休前に仕入れておいた材料を刻んでいく所からのスタート。

最近は「家の部材」はプレカットやメーカー品などを使う事が多いので、こうして荒木の材木からの加工は私自身は久しぶり。

久しぶりの加工場の作業に、自分が入社した当時を思い出します。

私がここへ入社して始めておこなった作業がこの加工場での木材加工だったと・・・

当時は10人ほどの大工さんが当社にも在籍していて、当時はまだまだ何でも加工場で作る所から始めていたので、いつも加工場に活気がありました。

その時に私が担当させられたのが100戸前ほどある社宅の新築工事現場で使用する枠材と言われる窓の額縁であったり、室内の扉の取り付け枠であったりと数が数だけに毎日、毎日同じ作業を淡々と行っていた気がします。

その枠材の削り加工や飾り加工などが終われば組立作業という事で先の見えない作業に嫌気が差しながらも作業していた用にも・・・

法則があり、正解がある学校教育に慣れたしまったいた私にとっては大勢の年配大工さんの考え方や取り組み方がひとりひとりの職人さんで違うことに大きく戸惑ってしまった事も・・・

その時に一緒に作業したのが同期で入社した私よりひとつ年上のNさん。

彼は広島から親戚伝いに当社で大工修行に励んでいたのですが、彼の仕事に対する考え方は学校を卒業したばかりの私には随分と大人に見えた気が・・・

今思えば一緒に励んだ大工の修行時代に彼から影響された仕事への取組み方、考え方は私の大工職人としての原点でもあるようです。

その後、彼とは8年近くを共にしましたが様々な事情があり故郷の広島へ帰りました。

今でも人づてに、今もNさんがずっと大工を続け今では独立して地元では腕の良い大工さんとして人気店になっている事との噂を耳にすると本当に嬉しく思うものです。

その彼とは十数年会ってはいませんが、もし会える日があれば当時のように色々と学ばせてもらおうと思っています。

そんな当時を思い出しながらも取り組んだ鳥居の製作も週明けに持ち越しです。

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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