大好き!藁科川

静岡市の西部を流れる清流・藁科川の自然・文化の魅力やイベント等の情報をお届けっ♪

一目惚れ

2010年12月15日 | 歴史&文化
これは藁科川流域ではありません。
出張で訪れた栃木県日光市大室地区で出逢った水車です。

1月の研修準備のため、現地の方に森づくり活動の元気な事例をご紹介いただいた帰り、降りてきた田んぼの真ん中で回っていました。
再現されたものと言いますが、新しいものではありません。
透き通った勢いよく流れる用水の水を受けて、2メートルばかりの水車が力強く回っていました。
ギシギシときしんだ音が間段なく響いてくる掘っ立て小屋を覗がせてもらうと、線香の原料となる杉の葉を粉にするため、水車の回転する力を、5~6本の上下する杵の運動に変える仕組みになっていて、粉っぽい室内にほのかなs杉の香りが充満していました。「水神」の銘が刻まれた小さな祠が、小屋の脇にたたずんでいました。
森に囲まれ、自然のエネルギーを使い、無理なくたゆまず、人の目を気にせず、やりべきことを淡々とやっている姿に一目惚れ。

かつてこの藁科川流域にも、いくつかの水車が回っていたと聞きます。
また、静岡にお茶をもたらしたとされる藁科川上流・栃沢地区出身の聖一国師さんが、中国の宋より持ち帰った伝来品の中に水車図があり、大川地区センターにその図面が貼られています。
この地にも再び水車が回るのを夢見て。