大好き!藁科川

静岡市の西部を流れる清流・藁科川の自然・文化の魅力やイベント等の情報をお届けっ♪

目にも美味しいお弁当

2010年11月30日 | 自然&生き物
本日の頂き物のあまりの色の美しさに、思わず写真を撮ってしまいました。
親しくさせて頂いている友人の奥様が作ったお弁当ですが、黒豆を炊いただけでこんなにも鮮やかな赤みがでるのだそうです。
また脇に添えられていたのは、紅しょうがと思って食べてみたら、赤かぶでした。
この赤かぶ、藁科川上流の大川地区の名産で、特に諸子沢地区というところで収穫され、標高が高く気温がある程度意下がるところでないと、このような紅色は出ないんだそうです。
食べるのも惜しいような、目にも美味しいお弁当でした。

白い草原

2010年11月29日 | 自然&生き物
川霧が立つ藁科川の上流域では、明け方に霜が降ります。

玄関をあけて、目の前の野原が霜に覆われた景色を見て「白い草原だ!」という声を残し、娘達は学校へ出かけていきました。

陽が当たってくると、霜が溶け出して、足元はその雫がキラキラと光るイルミネーションになります。

手水鉢には、薄い氷が張っている山里の朝です。

あれ~なんで藁科でてないの?

2010年11月28日 | 図書文献
なんて…(^^;)ゞ

今月の「ソトコト」という雑誌では、移住特集。日本全国の素敵な移住場所が紹介されていて、我らが藁科川流域も、掲載されても良いのになぁ、だなんて勝手に自画自賛。

いろんな経緯の人が、いろんな場所に移住して、地域を元気にしている様子が伺えて、読んでいてわくわくする内容です。

という感想を今日は東京・高尾にあるわくわくビレッジという施設からつぶやいています。二月に開催する森づくりに関する全国ミーティングの下見に来ています。

高尾も、この施設もとても素敵ですね。またまた良いところを発見してしまいました。

タマゴ記念日

2010年11月27日 | 自然&生き物
♪ニワトリが はじめてタマゴを 産んだから
 11月27日は タマゴ記念日

失礼しました<(__)>盗作でした

我が家のCop10以後の「生物多様性保全戦略」の一環
(嘘です)であり、朝夕餌を与え、鳥小屋の掃除と、度
々行方不明になるニワトリを探す「庭には二羽ニワトリ」
プロジェクトを推進してまいりましたが、見事本日の朝、
タマゴを産んでいるのを確認いたしました。

パチパチパチパチ

やはり新鮮!(当たり前ですが)
タマゴの黄身のところの盛り上がり方が違います!!(丘のよう)
早速、ご尽力いただいた関係者の出席のもと(家族ですが)、
卵割り記念式典を開催させて頂き(割っただけですが)、
特製山里オリジナルエッグライスとして(ただの卵ご飯ですが)、
賞味させていただきました(おいしい!)。

ニワトリがついばんだ、あの庭の雑草が、あの庭の虫達が
この卵に凝縮されている(?)と思うと感無量でございます。

これも市街地では味わえない、山里の恵みです!?・・・よね。

「大川をよくする会」前進中!

2010年11月26日 | お知らせ
現在、藁科川上流の大川地区では、過疎化の進行や農
林業の停滞している地域を元気にしようと、地元の有
志の皆さんが声をかけあって、継続的にどのような活
動を行っていけばよいのかを話し合う「大川をよくす
る会」(仮称)の会合が続けられていて、その定例会
が坂ノ上公民館で開催されました。

静岡市の「おらんとこ、これ一番事業」もひとつの刺
激となって、話し合いも具体的に進み、来月からは、
広く地域住民の皆さんにも広く参加を募って、より大
きな活動に発展させていこうという気運も高まってき
ています。

今回は、地元メンバーはもちろんのこと、静岡市の地
域振興課の職員の方や、集落支援の方も会合に駆けつ
けてくれて、どのような組織でこの取組みを進めてい
けばよいか、話し合いました。

同じ藁科川流域の清沢地区では“レモン”をテーマと
した地域おこしの活動がスタートしたところで、こち
らの活動も見逃せません。

各地で灯された地域を元気にしていこうという火が、
やがてどんどんと大きくなって、藁科川流域を明るく
照らす炎になることを夢見て、前進中です。


流域に灯る黄色いランプ

2010年11月25日 | 自然&生き物
紅葉が美しいシーズンです。
藁科川流域にも、ら至る所に、黄色い大きなランプが立ち並びます。

イチョウの木です。

特にすばらしいのは、藁科川中流の大原にある中藁科小学校の大きなイチョウ。子ども達が遊ぶのを明るく照らすかのように、どっしりと校庭の真ん中に立っていました。

この黄金色は、卒業してもずっと子ども達の心に灯り続けることでしょうね。

タヌキの死因

2010年11月24日 | 自然&生き物
今朝は打合せに向かう途中、藁科川上流・坂ノ上の唐沢橋を渡った直線道路で、道の真ん中にタヌキの死骸を発見しました。

主だった外傷もなく、血の痕もついておらず、道端まで運びましたが、下半身の毛が抜け落ちていて、疥癬に感染しているような症状が見られました。
弱って行倒れてしまったのでしょうか?

以前、神奈川県の横浜で活動していた時に、円海山周辺で同様の疥癬にかかって死んでいるタヌキをよく見かけました。
餌を探して里に下りてきたタヌキが、ゴミあさりしている時などに、犬の病気であった疥癬を移され、それが仲間のタヌキに感染してしまっているのではないかということでした。
ここでも流行っているのでしょうか?心配です。

先日は、藁科川中流域の八幡でアナグマの死骸、15日には上流の日向・畑色の林道でハクビシンを見かけました。
生き物の気配がぐっと近くなってきたのを感じる山里の秋の暮れです。

シイタケ三昧

2010年11月23日 | 自然&生き物
「おーいっ」とお隣のトシさんが手招きをするので、なんだなんだと娘達と駆けつけてみると「しいたけ、とるか?」と嬉しいご提案。

トシさんの家のすぐ脇にある薄い暗幕が掛けられたホダ場に案内していただき、ズラーッと並んだホダ木に、ここ2日ばかり続いた雨の影響からか、どっさりとなったシイタケをカゴ一杯に取らせていただきました。

「食べられないものは干しといたらいいよ。大きなものはスライスすればいい」

とアドバイスを頂いて、早速軸の硬い部分を少し落として、縁側に干してみました。
感謝・感謝!

このシイタケ、藁科川上流の大川地区の特産物のひとつで、ぶりぶりして食べ応えがある逸品です。

見守っていただいているのは、あれっ???^_^;

スリルとロマン入り山里レシピ

2010年11月22日 | 歴史&文化
さて、こちらスリルと男のロマンがスパイスされた山里特製のレシピでございます。さてこれは、何御飯でしょうか?

①Hachinoco-Gohan
②ハチのコごはん
③はちのこごはん

答えは…












全部正解!蜂の子御飯でした(^^;)ゞ

藁科川上流の日向にある大川中学校グラウンドで開催された収穫祭で、はじめてのご対面。話としては聞いていたのですが、こうして食べるのははじめてでした。

薄い醤油&お酒ベースで、そのまんまの形をした蜂のシャリッとした歯応えと、時々プチリとはじける蜂の子の食感が楽しめる、優しい味の炊き込み御飯で、お味は、もちろんグット!

味覚もさることながら、こうしてお料理として出されるまでのストーリーが、まずは飛んでいる蜂さがしから始まって(目印をつける場合もあり、その方法にもいくつかあり)、どちらに飛び去るかを見定め、蜂の巣の在りかをさぐり、リスクを犯して発煙筒を炊いて(地元には専用の発煙筒あり)袋に入れて持ち帰り、あの一つ一つの巣穴からピンセットで丁寧に取り出すという、涙ぐましいほどの危険と手間がかかったお料理なのでございます。

この一連の作業を語るときの地元の男衆の顔の輝きといったらありません!
そんなお話を聞くと、またまたおいしくなる、かつては山の貴重なタンパク源です。

収穫祭での出展など疲れが貯まっていた仲間も、これを食べたら復活したとか。
ぜひ、地元の方のお話つきで召し上がっていただきたい、お薦めレシピの紹介でした。

収穫祭にブース出展

2010年11月21日 | 行事レポート
晴れ渡る秋空のもと、藁科川上流の日向で、地元産品の販売やステージ上では各種出し物が披露される第11回目の「大川収穫祭」が盛大に開催されました。

私も今回初参加でしたが、地元のお父さん仲間と情報発信をしている「奥藁科webの会」のメンバーの一人として、ブース出展をしてきました。

子ども達の太鼓の勇壮な演奏からスタートした今回の収穫祭。

産品のテントが並ぶ中で、当会のブースでは、これまでメンバーが取材中とりためてきたた写真をパネルにした掲示とその中から閲覧者の皆さんに気に入った画像を投票していただく「新・奥藁科八景」。




林業のさかんな地をPRするため、タイムを競いながら丸太をノコギリを引いて切り落とす「きこりdeゴー」。




また地蔵等の歴史文化が豊富なことに気づいていただく「落書き地蔵」の展示、オリジナル絵葉書や丸太ストーブの販売等を行いました。

どれだけ始まったばかりのweb会の活動をPRできるのか当初は心配でしたが、たくさんの方にブースにお寄りいただき、投票や体験にご参加頂きました。
この場を借りて、皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。

一点の赤

2010年11月19日 | 自然&生き物
藁科川の上流に沿って、赤沢・寺島・鍵穴とクネクネと県道60号線を上っていきながら、左に小島の集落を見送って、和田橋に迫る手前の大きな左カーブに差し掛かったところで目に飛び込んでくるのは、この一本のケヤキです。

ここを通る誰もが目を奪われ、日頃通る人は、季節が深まるにつれて色づいていくのこの木の紅葉を楽しみにしているのではないでしょうか。

お天気が良い日に谷筋に光が入ると、この木の真下にある紅葉も目に入って、ほんのり色づいた背景の山をバックにした“赤”が冴え渡り、キラキラと輝いて見えます。

“あっ帰ってきたんだな”と嬉しくなる光景です。

藁山の風

2010年11月18日 | 集落の地誌
藁科川上流の日向地内の藁山も、さらに上流の八草と同じように、今は人が住まなくなった集落です。

お隣りのトシさんに道を教えてもらって、畑色に向かう林道を途中右に折れて、そのまま未舗装の道を進むと、道は突き当たって廃墟になった家を囲んで茶畑が広がっていました。

茶畑自体は、人が通い手を入れていて、剪定が済んだ茶腹の向こうには、秋色をした山並みがすっきりと広がっていました。しばらくその広がる景色いっぱいを見渡しながら、ここに人がいた頃の声を風に聞いてみたりしました。

残念ながら帰り道さがした神社とあごなし地蔵が祀られているという祠の跡を、今回は見つけることはできませんでした。

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藁山(わらやま)

藁科川上流右岸の山間地に位置する。江戸時代の天明年間までぇあ一村を形成していたが、その後次第に村人が村を去り、江戸時代から既に過疎地の様相を呈していた。現在は小字になっている。
地名は藁科山を略して「藁山」となったという(駿河国新風土記)
[近世]藁山村
江戸期の村名。駿河国安倍郡のうち。幕府領。村高は寛永改高7石余、「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」ともに22石余。「駿河記」によれば、地内には古くは家数20軒ほどあったが、天明年間には6~7軒に減少したという。道光村と同様に生活困窮のため、村人が次第に村を去り他所に移住した。地内には神明神社があり、雑穀・竹木・茶・椎茸・藤布などを生産していたという(駿河志料)。
明治初年頃に日向村に合併、現在は日向の小字名。

注記(『駿河国新風土記』の著者新庄道雄は、「藁山」は藁科氏の居所があったところで、近くにある日向の「萩多和城」は藁科氏の山城という説を述べている)

「藁科物語 第3号 ~藁科の地名特集~」(静岡市立藁科図書館.平成6年)

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大川の赤カブ

2010年11月17日 | 料理・食べ物
藁科川上流の大川地区の特産品の一つとして赤カブがあります。長野県など冷涼な気候を好む野菜であることから、諸子沢地区の雨降松で収穫され、大川加工センターで千枚漬け等に加工され販売されています。時期は9月上旬から種を蒔き、11月から年内一杯が収穫の時期。

大川加工センターでは、毎年11月になると「大川発・自然のおくりもの」というセット商品を発売しています。赤かぶの漬け物を主として、白かぶのゆず風味漬け、本山茶、わさび味噌、しいたけ、梅干し、栗の渋皮煮などなど大川産の食材を使った加工品がいっぱいのセット。

詳しいレポートが「しんま路店長日記」に掲載されています。
ぜひご賞味ください

さらさら さらさらと

2010年11月16日 | 自然&生き物
夏の間には、ぼっちゃんぼっちゃんと子ども達が飛び込んでいた藁科川上流・坂ノ上の和田橋周辺の渕も、今はひっそりと流れていて、一段と澄んだ川面に紅葉の色を写しながら、さらさらさらさらと流れています。

そんなまぶしい流れに目を落としていると、若い頃に好きだった一辺の詩を思い出しました。

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一つのメルヘン 中原中也

秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があって、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射しているのでありました。

陽といっても、まるで珪石か何かのようで、
非常な個体の粉末のようで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもいるのでした。

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでいてくっきりとした
影を落としているのでした。

やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、
今迄流れてもいなかった川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れているのでありました……

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