活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

就労場所を作って伝えたいこと~毒舌過ぎますので、閲覧することをお勧めしません~

2017-05-22 | 就労訓練・がじゅまる工房
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


しかしながら、今回は、本当にこの記事を読まれることをお勧めしません。病まれている方は特にです。主張が強い内容になっていますので、決してお勧めいたしません。
それでも大丈夫だ!と言う方だけ読まれてください。冗談抜きのお願いです。





早速ですが、今回は、表題通り、「就労場所を作ったことで伝えたいこと」について記載します。

以前からご覧いただいている方はご理解いただいていることでしょうが、就労場所とは、ここでは、「株式会社」であり、「就労支援ではない」のです。
つまり、障がい者雇用を積極的に行う株式会社を設立してしまったわけです。

ぶっちゃけた話、就労支援(A型やB型、生活介護も含め)を作ったほうが楽です。なぜなら、「大人をただ預かれば」国からお金が出ますからね。
勘違いしないでいただきたいのは、全ての事業所が「ただ預かれば」と考えてやっているわけではないですよ。しかし、そういった場所が多いのが現実。実際にこの目で見てきて言ってます。

事業者がしっかりやっているのか、やっていないのか、その見極める方法は

「目標を作っているのか」
「目標に到達するための試行錯誤があるのか(長期的な視点で)」
「利用者へ何かしらの作業・業務をさせているのか」

ですね。この3点が基本。子ども一人一人の視点に立つとまた項目が増えますが。ちなみにこの3点は小さい子の療育先を決めるときにも効果的な知見です。


この3点から見て、仮に0点でも、「施設がある(存在する)」ことで助かっている親子はいるでしょう。しかし、私はそれが嫌でやっているわけです。


では、「それが嫌」な私が雇用先を作ったわけですが、それを通して伝えたいことを以下に記載します。




①デイサービスとかの質の悪さに親が気付くという事

上記でも記載した通り、それがデイサービス等であっても「施設がある」だけで救われている方もいらっしゃるでしょう。それについて批判はありません。

しかし、場所は増えているのに、「預かってもらえればどこも変わんないでしょ」と思う保護者を減らしたいということが私の狙いです。
そうすれば、競争するはずですデイサービスも。質の向上に頑張るでしょうからね。じゃなきゃつぶれるし。

消費者のニーズが「預かるだけの便利屋」を求めるのであれば、デイサービスの質も変わりません。

親でしか周囲の支援機関を変えることは出来ません。もちろん、モチベーション高くて、施設単位で勉強熱心な場所もあるでしょう。何個か見てきました。しかし、少数です。

残念ですが、施設が成長して、結果として親が勉強の機会が増えるということは無いと思います。逆なら有りうると言いう話です。すなわち、親全体の理解が高いことで、周囲は変わっていくということです。

親が訴えていく。それは「モンスターペアレント」とは断じて異なります。指導者側の環境を理解しながら…と言うことが大切です。




②頑張れば頑張っただけの見返りが親子にあるという事

はっきり言って、幼児から良い療育機関、指導者に出会わなかった方の過半数が、「別に何やっても一緒でしょ?」と思っているように感じます(本当は言っているだけで思ってないかもしれないけれども。この意味わかります?)。

別に何やっても一緒ではないです。「しっかりやれば大人としっかりと関係が作れ、不適応も必ず改善していく」のです。「知的な遅れ」と「社会性の障がい」は異なります。
すなわち、早期から療育を行う事で「社会性の問題」をゼロに近づけることができます。断言しますが。

もちろん、知的な遅れも、それによる自己学習を行う機会(俗に言う勝手に学んでいくということ)が少なくても、丁寧に教えて行くことでできることはしっかりと増えていくのです。

だもの、療育を行った結果、行わなかった場合と異なるのは当たり前なのです。

成人までの20歳よりも、その後の50年のほうが大事でしょ?「あぁ、やってて良かったな」と親が言うとき、それは苦労が報われている時でしょ?報われるよ。就労先が増えれば。

社会を変えるなんて、そのきっかけが作れれば感無量ですが、個人である以上、目の前にいる方しか指導することは出来ません。故に限られますが、まずは目の前の親子の努力が報われること。てか、それが無いと社会変えるどころじゃないでしょ(笑)目の前のことからコツコツと。

そうすれば、「家庭内でも指導を行う」ということが当たり前になるはず。なっている国あるし。少なくても今の日本よりはね。


てか、そもそも「頑張れば頑張っただけの見返りが親子にあるという事」これって当たり前じゃないかな?それを熱く話さなければならないことがまた辛くもあるのです。この分野だろうが当たり前な考えだろってこと。




③やさしい?言葉で隠されていることがあるということを親が気付くという事

「発達が遅くてもゆっくり成長しているから」
こういった言葉が独り歩きして、この言葉を隠れ蓑にして、指導を放棄している、そんなことないですか?

このフレーズを指導者が言うなら、必ずやって欲しいことがあります。それは「成長を客観的データで伝える」ということです。

子どもは伸びますよ。当たり前です。間違いありません。伸びないなんて無いのです。じゃあ、どうやって伸ばしたの?指導者がそれを伝えられないでこのフレーズ話すなら、呆れて物も言えないです。

子どもの「できる」は「大人が作る」もんです。この分野関係ないでしょ。

就労と言う目標に沿って指導する以上、その目標に到達するための指導が必要不可欠でしょ?結果がどうであっても、取り組むということが大切……なんですが、「その」言葉に逃げないように、指導者側がやることやるように、そのための上記3つの効果的知見
「目標を作っているのか」
「目標に到達するための試行錯誤があるのか(長期的な視点で)」
「利用者へ何かしらの作業・業務をさせているのか」
が、その判断に必要な材料です。

これに親が気付ければ、気付ける親が増えれば素晴らしい。


この3つです。伝えたいことは。伝える相手は親です主に。需要側のニーズによって供給側は変化していく。これってどの世界でもそうでしょ。




これまで好き勝手に書いてまいりましたが、ここで、皆様にお伝えしたいことは、「世の中にはいろいろな考え方があるからいろいろな考えを否定しているのではありません。」いや、否定はしているのですが(笑)、私の考えが必ず正しいと思って話しているわけでは断じてありません。


つまり、私の考えが正しいと思う人がいれば嬉しいですし、間違っていると思うのであれば、それはそれで別に良いのです。個人と闘ったり議論しようとは思っていないのです。
私の考え方と相反する方は、それはそれで良いと思いますよ。本当に。別にいいじゃないですか。


でも、それでも、周囲に良質な療育機関が無く、少しでも良質な場所が増えることを切に願っている方々がいるのも事実で、そういった親子と寄り添ってこの仕事やっていればこそ、こういう考えになったのです。

ですから、それに少しでも共鳴する人が出てきて、活発になってきて、療育機関や支援機関が切磋琢磨していければ良いのかな?と思ってこの記事を書きました。



上記に記載した3つの伝えたいこと、伝えられるように頑張っていきますよ。応援してくれる人いたら本当に有り難い。そうじゃない人も、何かを考えるきっかけになって欲しいと、そう思います。




長くなりましたが(笑)、今週はこの辺で。




それでは、また来週に。

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