◆発災翌月の懸念と今日の懸念
本日、あの東日本大震災より三年の時が経ちました。まず、犠牲となられた皆様の冥福を祈ると共に、残された方々が我々の一員として新しい日々を過ごせるよう、一人の人間としてお祈りいたします。
東日本大震災の犠牲者は、災害関連犠牲者を含むことで遂に２００００を超えるものとなり、第二次世界大戦後最大の災厄となりました。マグニチュード９．０の衝撃、特に引き金となった東北地方太平洋沖地震の発生以降に、１ヶ月間に世界で発生したマグニチュード６．０以上の地震の大半が我が国領域内で発生しており、地学的に見ても稀有な事例であった、といえるとともに、貞観三陸地震という過去の巨大地震との類似性が指摘され、社会的には未曽有であっても、地学的には恒常的な地殻変動であったのかもしれません。
巨大津波が太平洋岸を広く襲い、徐々に増す海岸線の押し波が津波として一挙に防波堤を乗り越えた瞬間、恐怖にに立ち向かう怒号も、手を差し伸べる悲鳴もそのまま、留める者なく続々と内陸へ進み、人々の営みも築き上げた社会も歴史的遺構さえも押し潰すという他ない黒い太平洋の波塊が、一端さえも多くの記憶と出来事を抱えた街を農地を森を呑みこみ、山肌を駆け上ってゆく姿は、寸分を切りとって伝える報道画像を通してでも、身震いするように伝えました。夜空を照らす街ひとつの劫火や翌朝の消えた海岸線と営みを唯一残す土台だけとなった広大な市街地、悪意無き自然は残酷でした。
この国はどうなってしまうのだろうか、と、明日という単語がそのまま昨日と今日の延長であった認識は、福島第一原子力発電所の原子炉水蒸気爆発が報じられ、不鮮明な動画が現実を突きつけた瞬間、やはり多くの方が大なり小なり思ったのではないでしょうか。しかし、最大の不幸の中の僥倖にも当初外電が危惧した犠牲者数と比して多くが逃げたため、そして被災者同士の協力と支援が、諸国が推測した犠牲者の一桁小さな犠牲者のもと、その明日を迎えています。他方で、地震が引き起こす震災は、多分に今日に影響を与えました。
今日、我が国を取り巻く安全保障上の課題は南西諸島へ向けられた軍事的圧力ですが、併せて我が国は南海トラフ地震と首都直下地震へ向けられています。幸いにして政権交代を経て、場当たり的な外交と内政政策の連続という悪循環から脱する事は出来た今日ですが、今なお震災の影響は我が国の社会と内政に影響を及ぼし、一部は海外にも影響を及ぼしています。そして不幸にも発災当時記した、復旧は一日遅れれば一ヶ月、復興は一カ月遅れれば一年の影響に繋がる、という懸念は的外れでは無かった、と痛感するところ。
復旧は復興への土台となる社会インフラの再整備を示すものですが、今回の東日本大震災は津波の浸水危険地域と原子力災害核汚染地域での、移転か嵩上げか、除染か移住か、という視点を突き付け、此処に政治が主導権を握ることなく主体無き住民自治を強いた結果、形式的民主主義の課題である手続きの問題が表面化し、その結論を見出す事への時間をより長く要することとなりました。この決定を元に政治が動くという前政権の方式では、すでに結果が出ていますが、非常な長期間を経なければ復興に着手できません。
更に計画無き政治主導による浜岡原子力発電所の保証無き稼働停止を強いた当時の内閣の手法は、結果的に原子力行政五十年の土台に国民の疑心暗鬼という亀裂を生じさせ、予想通り他の全原子力発電所の停止へと伝播します。この停止自体は、電気料金の値上がりと操業制限の要請の相乗により、我が国では受け入れられてはいるのですが、巨大な製造業を基幹とした経済を稼働させる代替資源に化石燃料を選ばざるを得ず、結果的に日本資本の生き残るためのエネルギー確保は世界のエネルギー価格を高騰させました。
こうした大量の燃料輸入は、我が国の貿易収支を継続的に著しく悪化させると共に、原発代替エネルギー確保に端を発する大量の資金は行き場を失い世界の投機市場を駆け巡り、途上国の飢餓から先進国の生活苦につながる、様々な物資の高騰に影響を及ぼしています。これは、脱原発という大義名分を掲げられる以上批判は国内国外からも難しく、直接的な因果関係は証明が難しいため、単なる端緒を開いたに過ぎないとの指摘もあるやもしれませんが、端緒とはいえ影響の一端を担うことは確かです。
その一方、極端な貿易収支の悪化は詳細を調べれば多くは燃料の輸入に影響を受けたものなのですが、数値だけを見たならば我が国の国際競争力低下を印象付けるとも見てとれ、結果的に我が国周辺国の政治的軍事的均衡に対する挑戦という情勢を醸成する要素ともなっています。もちろん、主因は他に見出す事も出来ますが、東日本大震災以降、状況によっては近く戦後初の武力紛争に我が国が巻き込まれるのではないかと危惧するほどに南西諸島方面における軍事的緊張が高まっている事も確かです。
この懸念は単に逆因果関係であり、主体は鳩山内閣時代からの日米関係の悪化を起因としてその空隙に軍事的緊張が生じただけ、とする視点も成り立ちましょうし、そもそも１９７２年の沖縄返還の時点で南西諸島防衛警備を重視してこなかった当時の自民党政治に要因を見出す事も出来るかもしれませんが、やはり東日本大震災という地学的出来事を転機として情勢が変化していることは、その要素を排除して考える事こそが、逆に不自然、というべきところではないでしょうか。
結果的に大きな影響を残した災厄ではありましたが、この災厄が残した社会的影響が、安全保障上の影響へと展開しつつある可能性を忘れてはなりません。次の危機とは、国家と社会への災厄は必ずしも災害だけに留まるのではない、という点から、備えというものを考えなければなりません。防災という面からは、東日本大震災の反省から大きく進むこととなりました、それでは、もう一方の危機に際しては、と。少なくとも、多大な犠牲があってこその過剰な次への備えを行うのではなく、備えを以て混乱を防ぐよう努力するべきでしょう。
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失言と反省し、撤回を希望するのであれば、当方として対応します
はるな様を支持します。「目」さんは、恥を知るべきです。
貴方がご自分のブログで勝手にそう書くのは、100歩譲って仕方ないとして、すみません、ブログ主が哀悼を表しているブログに、因果応報という言葉を重ねるその神経は、申し訳ないが、なんというか、貴方は本当に残念で、哀れで、孤独で、そして人道から外れた人なのだと思います。
＃何度も言いますが、普通の市民の大迷惑なので、そのハンドルネーム、変えていただきたい。貴方は、市民としての精神はおろか、まともな心も持たぬではないですか。ただの、貴方の「勝手な目」でしょう？
東北にいる我が友人や、心を痛めている多くの仲間、そして私自身の人としての自然な思いにかけて、怒りを禁じ得ません。
＃まぁ、たまには怒っても良いでしょう、普通の人間として。。。（苦笑）
では。
あの震災を振り返って、自衛隊の対処能力が遺憾なく発揮されたのは一人の東北民として、胸が熱くなりました。
ただ、自衛隊をスーパーヒーローかの如く扱うブログなどを多々見かけます。自衛隊を敬え！だとか、それに絡めた空母建造論までなされているようで、私はそれは違うと非常に違和感を感じます。
自衛隊の任務は「日本国の国益・主権・財産・生命を守ること」にあるはずで、災害救助隊ではないです。
副次的任務としての災害派遣をとりあげて「自衛隊は素晴らしい！敬え！」ということが果たして正しいのかどうか。
先の震災にしても、対処能力を超えた事案も多々発生しており、建設的な批判は必要かと思います。
自衛隊だって人間の集まり。出来ること出来ないことがあります。
同じ人間だから戦争屋の集まりでも無ければ慈善救助集団でもない。
お仕事として我々の利益の為に活動されている。そういう自衛隊がもっと身近な印象が広まればいいなーとちょっと感じました。
変なん感想文みたいで申し訳ないです
震災時、韓国メデイアの一部に、日本を揶揄する記事が掲載されました。（後に訂正、削除）
貴方の、発想はこれに近いですが、韓国は外国人ですから、仕様がないですが、同じ日本人なら、因果応報などという発想はできないと思いますが。
あれで決定的に原発駄目のイメージになったと思います。
信じない方が多いですが、福島レベルの放射能は、逆に体にいいレベルだそうですね。
玉川温泉などは岩盤浴でバンバン放射線浴びて、がん治療して効果上げてるし、日本人は昔から放射線をうまく使っていたのでしょう。
避難地域全域で住めるし、前よりも農産物は良く育つと予測したら、実際に良く育っているそうです。
チェルノブイリの事故と同じにしてはいけないそうな。
日本以外の科学者も似たような見解の方もいらっしゃる模様です。
民主党あたりと、マスゴミに洗脳させられてるからなかなか信じるのは難しいでしょうが、
いずれにせよ、3,11は考えさせられますね。
天変地異は人の行いから外れたものである以上、天変地異に対して、因果応報など普通は使わない
そんな事も分からない市民の目って、いったい、どこの国の人間だ？ どういった教育を受けたんだ？ それとも生まれつきの素養によって、そうなったのか？
言葉の意味も知らずに、理解してない癖に、人間様の言葉を使うな、ヒトモドキめ
当時は民主党政権であり、親中・媚韓な政治活動が行われた結果、史上最悪の天変地異が起きた事になるけどね
＞ヒトモドキ
我等に非ざる認識をするのも道理と納得
人の世界の理に引き摺られ、左翼が首の骨を
折られたことだけは事実ですな
心理、感情の面での好き、嫌いは個人の問題なので言及はしない。
事実、私も貴殿が嫌いである。
物事、他人に対しての礼儀、配慮を教育されなかったであろう貴殿にこれ以上何を言っても「馬の耳に念仏」である。
貴殿には今後、一切のコメントを書き込まないように要求する。