北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【国際観艦式2022】あたご&もがみ停泊の山下埠頭,くまの&はたかぜ&せとぎり&ぶんご停泊の米軍瑞穂埠頭

2022-11-09 07:01:03 | 海上自衛隊 催事
■横浜の護衛艦隊
 国際観艦式の横浜停泊艦艇の様子を本日も紹介しましょう。

 あたご、もがみ。あたご型護衛艦が建造された当時はステルス性を重視したモノポールマスト等先進的な設計に時代の移ろいを感じたもの、そして、あたご就役は北大路機関創設後なのですが2000年代の護衛艦、もがみ、2020年代の護衛艦、20年の違いを感じる。

 もがみマスト部分を拡大します。2020年というCOVID-19感染拡大の最中に進水式を迎え建造された、いわば自衛隊行事空白期に量産が開始された護衛艦、毎年2隻を建造するという久々の量産体制により、短期間で海上自衛隊の艦隊運用を一新させる護衛艦といえる。

 くまの、その奥に見えるのは練習艦はたかぜ、でしょうか。こちらは横浜港瑞穂埠頭、いわゆる米軍埠頭です。横浜港は戦後この重要埠頭を米軍が占有した事で復興に影響が及びました。一方、瑞穂埠頭は相模原総合補給処や横田基地を結ぶ米軍兵站の要衝の一つ。

 せとぎり、奥には掃海母艦ぶんご。あさぎり型護衛艦も今後は新型の護衛艦もがみ型に置換えられ早ければ十年を経ずして護衛艦からは退役するのでしょうか。ロービジ塗装となりました護衛艦あさぎり型は今見ておくべき艦です。そして掃海母艦、後継はどうなるか。

 インペッカブル、アメリカ海軍の音響測定艦で、双胴船体から長大なSURTASS曳航アレイ式探知装置を繰り出して広範囲の対潜情報を収集、中国海軍の潜水艦建造速度が冷戦時代のソ連潜水艦建造速度に匹敵する状況である昨今には重要な平時の情報収集手段です。

 瑞穂埠頭は横浜ノースドックとも呼ばれ、朝鮮半島有事等における兵站拠点となるのですが韓国軍の近代化と戦時作戦権返還などで横浜港の一等地に位置するこの埠頭がどのように日米間で扱われるか、当面使わない鉄道線路跡返還など進み、今後の関心事ですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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