北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

自衛隊伊豆大島災統合任務部隊、1200名で伊豆大島ラハール災害での捜索任務を継続

2013-11-05 23:26:49 | 防災・災害派遣

◆1200名規模で継続、人員延べ約18000名

 10月16日より開始されている自衛隊の伊豆大島災害派遣は、昨今あまり報道に登りませんが現在も継続中です。

Simg_5419 防衛省自衛隊は10月16日の東京都知事よりの災害派遣要請を受理して以来、航空海上自衛隊の協力により陸上自衛隊災害派遣部隊の展開を開始し、第1師団の展開を開始していますが、被害状況が当初の想定よりも大きく、10月20日に防衛大臣命令により統合任務部隊の設置が命じられました。

Simg_9305 統合任務部隊設置とともに新たに列島に接近する台風27号と台風28号による被害を警戒しましたが、幸い列島直撃を回避できたため、第12旅団、東部方面隊直轄部隊、第6師団隷下部隊の災害派遣を実施、伊豆大島における二次被害防止措置と行方不明者捜索を実施しています。

Simg_0084 11月4日時点での自衛隊災害派遣は、艦艇による輸送と輸送機による輸送は終了していますが、陸上自衛隊を中心とした災害派遣は1200名、車両319両を以て継続されており、これにより延べ派遣人員は17690名、車両派遣延べ4300両が出動しているとのこと。このほか、艦艇は延べ17隻、航空機は延べ79機が派遣されました。

Simg_2294 二次災害防止措置は、土砂流木除去作業と土嚢作成および運搬に航空機画像情報伝送と艦艇情報提供が行われていますが、これは10月中に完了しており、現在は毎日概ね0730時から1730時の間、毎日10時間の捜索活動が行われている、と発表されました。

Simg_4031 派遣部隊は、第1師団より第1普通科連隊の183名と車両30両、第34普通科連隊より人員188名と車両31両、第1後方支援連隊より人員69名と車両26両、第1施設大隊より人員52名と車両16両が派遣され、東部方面隊第1施設団より人員64名と車両が50両、その他直轄部隊より人員307名と車両96両が派遣されています。

Simg_5299 第12旅団は第30普通科連隊より人員100名と車両12両、その他旅団隷下部隊より95名と車両38両が派遣されており、ここに東北方面隊増強派遣部隊として第6師団より第44普通科連隊の人員473名に車両143両が派遣されています。報道は余りされていませんが、なお暫く派遣は続く模様です。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 浜松基地航空祭2012詳報⑥... | トップ | 自衛隊統合演習、宮古島分屯... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

防災・災害派遣」カテゴリの最新記事