北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G7X撮影速報】ロシア艦隊舞鶴入港,アドミラル-トリブツ&アドミラル-ヴィノグラードフ(2018-07-05)

2018-07-05 20:18:01 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■悪天候下のロシア艦隊入港
 悪天候故に少々画像が粗い事はご容赦のほどを、先ほど入港したロシア艦隊舞鶴入港の様子を紹介しましょう。

 舞鶴基地へ本日ロシア艦隊が入港しました。台風一過ながら記録的豪雨への厳重警戒下に撮影した写真を紹介しましょう。本日豪雨予報から舞鶴基地最寄の東舞鶴駅を起点とし敦賀に至る小浜線は全線運休、特急まいづる号始め山陰線舞鶴線特急も荒天運休でした。

 航海団長コロレフ-オレグ-アレクサンドロヴィッチ海軍大佐指揮下、 ロシア艦隊は駆逐艦アドミラルトリブツ、駆逐艦アドミラルヴィノグラドフ、補給艦ペチェンガ、以上三隻を以て入港しています。悪天候下ですが海上自衛隊掃海艇の先導を受け無事入港しました。

 アドミラル-トリブツとアドミラル-ヴィノグラードフ、共に1155型大型対潜艦として設計されたウダロイ級駆逐艦で、ソ連海軍時代の1980年より14隻が建造されました。ウダロイ級は満載排水量8500t、全長163.5m、全幅19.3m、駆逐艦としては中々の大型艦です。

 ウダロイ級駆逐艦2隻の舞鶴基地同時入港、1980年代設計の重装備のロシア艦が2隻舞鶴で揃う、こうした機会は中々ありません、実際ウダロイ級が二隻揃って入港は日本では初めてではないでしょうか。台風七号が日本海上に在る中、なんとか時間を捻出しました。

 台風七号、ロシア艦隊入港前日に日本海上において温帯低気圧となりましたが、前線を伴う湿った雨雲の影響で台風一過ながら記録的豪雨、北大路駅のある京都府北区でも現時点で避難勧告が発令されています。そして日本の遥か南の海上では台風八号も発生したという。

 日露捜索-救難共同訓練の実施が今回のロシア艦隊訪日の目的です。台風が日本海上を北上する中、果たしてロシア艦隊が舞鶴へ予定通り入港できるのかは考えさせられましたが、北海やバレンツ海の波浪と共に艦隊訓練を行うロシア海軍ならば大丈夫、と撮影展開へと。

 海上自衛隊は第14護衛隊司令 松味 利紀1等海佐を指揮官としホストシップに艦長加藤 淳子2等海佐指揮下の護衛艦あさぎりを充てています。日露捜索-救難共同訓練は本日5日から10日にかけ、ロシア艦隊が入港している舞鶴港及び若狭湾北方海域において行われる。

 100mm単装砲AK-100艦砲二門にSS-N-14/RPK-3対潜ミサイル、RBU-6000対潜ロケット12連発射機、533mm 4連装長魚雷発射機、SA-N-4個艦防空ミサイル、AK-630CIWS、機関砲にミサイルと艦砲満載、文字通り水上戦闘艦という名の通り重武装となっています。

 ウダロイ級は対潜駆逐艦として設計されており高性能ソナーと戦闘指揮システムを搭載、長距離対潜打撃力と2機のヘリコプターを運用する能力をシステム化し、また当時としては先進的なガスタービン艦として高い整備性を有し、ロシア海軍の対潜戦力中枢を担う。

 ロシア海軍では北方艦隊へヴィツェアドミラルクラコフ、マルシャルワシレフスキー、セヴェロモルスク、アドミラルハルラモフが配備、アドミラルパンテレーエフ、アドミラルトリブツ、アドミラルヴィノグラドフ、マルシャルシャポシニコフ、が太平洋艦隊に揃う。

 海上自衛隊HPには寄港中の予定 として7月 5日1000 時に舞鶴基地入港、1330時より入港歓迎行事 、7月 7日土曜日の1000時より午前と午後に分けて一般公開が行われ、7月10日火曜日の0830時に 舞鶴港出港、との行動計画が示され、一般公開が行われる。

 ロシア艦隊一般公開、土曜日の1000時から1200時までと1300時から1500時まで予定され事前予約などは不要で見学できる、雨天でのロシア艦の艦上見学が行われるかは当方にはわかりかねますが、貴重な機会でしょう。日曜日は行われませんのでご注意ください。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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