北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

何が必要だったのか 東日本大震災発災一周年を前に

2012-02-18 20:34:53 | 北大路機関特別企画

◆あの日を前に考えねばならないこと

 まもなく東日本大震災から一年が経ちます。避けていた、様に思われるでしょうが重要な課題、これを避けることはできません。

Img_0056 課題があまりに大きいことではあるのですが、果たして次の大震災に際して、自衛隊が行うべきかだいっはどのようなものがあるのか、東日本大震災に際して我が国の防災体制はどのようにあるべきだったのか、人命を一人でも多く助け、明日、即ち今日に繋げるためにはどうあるべきだったか、ということを、厳しいですが考えなければならないでしょう。

Img_6612 特に我が国においては、未曽有の財政難にあり、我が国を防衛するという観点からは決して財政難を超えて防衛力を整備することはできません、即ち国家財政を担保せずして我が国の防衛とを両立させることはできないからですが、この難題と重なる問題を両立させなければ、ということ。

Img_4815 特に東日本大震災以降、我が国の資源政策は国外の安全保障情勢に大きく依存することとなるのでして、これは憲法九条に依拠した我が国の鎖国的安全保障の環境を大きく変えることは必至と言えましょう。しかし、財政的問題は、国内の国内総生産を改善するまでは再構築できないという非常に大きな問題があるのですが。

Img_4368
 特に従来型脅威は7健在であるのだ、という前提に依拠しての巨大災害への対応能力を構築しなければならない、この一点だけをとっても我が国が採りうる選択肢が決して、とくに東日本大震災以前と比較した場合、という意味ですが、多くは無いのだ、ということは認識すべきでしょう。

Img_7007 特に、原子力政策を絶たれることになる我が国において、産業を維持するうえで化石燃料を維持するという、これは多くの国が多くの労力を費やしていた命題ではあるのですが、これまで、第二次世界大戦廃線行こうという非常に長い期間、対外政策における武力攻撃という選択肢を避けてきた我が国において、選択肢は限られているのだ、ということが出きる所です。

Img_9151 特に当面は財政難が続くという前提、無理な防衛政策は防衛力の基盤を根底から覆すことになる、ということは避けねばなりません。例えば、緊急展開能力、防衛政策の基盤、民間防衛、資源政策、どういった方向性であるべきなのか、ということを三月までの期間に順次考えてゆきたいと考えます。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする