北大路機関

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日米共同訓練、米海兵隊第12海兵航空群岩国基地から百里基地へ移転訓練

2012-02-23 23:22:22 | 防衛・安全保障

◆明日まで航空自衛隊第7航空団と戦闘機戦闘訓練

 防衛省によれば今月13日から明日24日まで、米海兵隊が百里基地へ移転訓練を実施しているとのことです。

Img_9936 移転訓練を実施しているのは岩国航空基地海兵隊第12航空群に所属するF/A-18戦闘攻撃機が6機とAV-8B攻撃機3機程度。この訓練実施は防衛省が3日に発表、16日付朝雲新聞に掲載されていたもので、こちらに紹介するのが遅れてしまいましたが、茨城県の百里基地にて、明日まで普段は目にすることのない航空機が飛んでいる、ということに。

Img_2639 航空自衛隊は今回の移転訓練と共に日米での戦闘機戦闘訓練を実施しており、百里基地の第七航空団よりF-15戦闘機6機、F-4戦闘機5機、更に偵察航空隊からRF-4E偵察機3機を参加、加えて中部航空警戒管制団を支援にあて、百里基地沖の太平洋上において訓練を実施していると発表しました。

Img_9119 訓練移転計画は日米共同訓練という位置づけにありますが、同時に海兵隊航空基地周辺での訓練騒音被害の全国分散を図る目的もあるとのことで、同時に特に垂直離着陸機という航空自衛隊の装備形態に無い航空機との共同訓練や、米海兵隊にも要撃戦闘に重点を置く航空自衛隊との共同訓練はそれなりの意義があることでしょう。

Img_3163 また海兵隊のF/A-18は近接航空支援に際しての目標情報や戦果評価に関する高空偵察任務を有していますので、航空自衛隊のRF-4偵察機との運用研究、特にRF-4はF-4戦闘機と共に近く後継機を選定しなければならない航空機ですので、運用面としてどういった性能が必要となるのかの見極めは、訓練を通じ得ることが出来る重要なものと言えるやもしれません。

北大路機関:はるな

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