北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

神戸港いせ一般公開とともに阪神基地輸送艦ゆら掃海艇まきしま一般公開

2012-02-12 22:35:32 | 海上自衛隊 催事

◆輸送艦ゆら、阪神基地で一般公開

本日まで、神戸港と阪神基地において艦艇一般公開が行われました。取り急ぎG-12での写真を掲載します。

Img_4402iいせ、さざなみ一般公開。ポートライナーは一日券が設定されていて、こちらで撮影位置を往復された方、神戸港遊覧船を撮影位置とされた方、多々あるでしょうが如何でしたでしょうか。個人的に印象に残ったのはポートライナーで、車内から一般公開を知らず、感嘆の声を上げておられた方、子供さんから老人まで、かなりの反応がありましたね。もう少しポスターなどで掲示しておければ、とも思うのですが。

Img_4416i 阪神基地、掃海艇まきしま、輸送艦ゆら一般公開。特に
、のと型輸送艦ゆら一般公開はもう遠からず除籍される、という一隻。東日本大震災災害派遣でも、小型の輸送艦ながら北海道と青森を結ぶ輸送任務に活躍、呉基地を命令一下東北に向かい、二昼夜で展開したものの、防寒着が呉基地になく、大湊で補給を受けるまで大変だったとのこと。しかも地形が変わり、被害はすごく、という貴重なお話を聞かせてもらいました。

Img_4421i ゆら、来年度に、というはなしなのですが、建造は1981年、くらま、と同じほどの一隻というはなし。のと、既に舞鶴基地にて除籍の準備をしているだろう、というお話でしたので、従来型の輸送艦はどんどん除籍されてゆく、という現状。頭数に併せて大型化は避けられない事象なのかもしれませんが、しかしきめ細やかな輸送任務の必要性、というものは痛感する次第。ところで、計画されていた1900t型輸送艇の話、ここ数年聞きませんね。

Img_4414iまきしま。こちらも艦番号からみて、ひらしま型が600に戻っているのですから相当古いことが分かります。しかし伝統の木造掃海艇。木造というと誤解するかたがいるのですけれども、FRPとちがって衝撃吸収能力は高いので機雷の爆発に対応しますし、磁気を帯びにくい、掃海艇としては高性能、しかし、高くて寿命が短く、券王技術が高水準を求められるという。

Img_4440i 掃海艇、あまり見学する機会というのは少ないのですよね、遠方で護衛艦くらま一般公開、となると当方は足を運ぶのですが、掃海艇となれば出足が鈍るだけで公開そのものは多いはずなのですが。今回驚いたのは、全て艇内の金属物が計算されている、それこと卓上ライト一つに至るまで磁気を帯びないよう、磁気機雷への想定を行っていたことでしょう、その他も多数です。

Img_4431i 阪神基地には掃海艇くめしま、が停泊していましたが、こちらは桟橋のみの公開で掃海艇の一般公開は行われていませんでした。シャトルバスの本数が少なく、そして近くには阪急線とJR神戸線に阪神線がはしっているのですが、阪神基地までは距離があり、ちょっと交通な場所という印象がありました次第。今年最初の海上自衛隊行事、神戸港阪神基地自衛艦寄港、こんなかたちで行ってきました。

北大路機関:はるな

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コメント (4)
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