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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

中部方面混成団創立 最初の大津駐屯地祭 重箱の隅

2008-05-17 11:07:00 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■大津駐屯地祭 重箱の隅をつついてみる

 大津駐屯地祭2008、来年当たりどう替わっているのかとか、気になる視点からみてみるという、二年前の信太山駐屯地祭重箱の隅以来、久々に突いてみるのが本日の記事。

Img_3488  訓練展示において、軽装甲機動車から斥候部隊を支援する47連隊の隊員。よくみてみると、銃座には5.56㍉機銃MINIMIが搭載されているが、並んで発砲しているのは7.62㍉の64式小銃。この部隊に軽装甲機動車が配備開始されたのは割と最近なのかな?、と。10師隷下の連隊に軽装甲機動車が配備された当時は、まだMINIMIも入っていなくて、仕方なく銃架に64式小銃を据付けて使ってた、とかなりまえの伊丹駐屯地祭で教えてもらったことがある。

Img_3529  対戦車ミサイルで戦車を足止めだ!って感じの一枚なのだが、あきらかに後方から進出する味方戦車の足止めをしている印象。これまでは、第37普通科連隊が支援し、大津の陸曹教育隊が中心になって大津駐屯地祭での模擬戦を実施していたが、今回は中部方面混成団に編入された元13旅団の部隊ということも背景にあるのか、昨年のような96式装輪装甲車からの降車展開やヘリからのロープ降下という展示は行われなかった。

Img_3532  81㍉迫撃砲に砲弾を装填する隊員。ここでパチパチと連写するカメラのシャッター音が各所から聞こえてくる。同時に耳を塞ぐ人々の姿。直前にFH-70榴弾砲が空包射撃を実施しているので、説得力がある光景。しかし、この迫撃砲は、空包発射を行わないので、動作のみの展示になっている。ただ、もしかして今年から新装備の空包でも!?と周りの連写音を聞くと、つられそうになってしまう。TOWミサイルの空包がある時代なのだし、いつか迫撃砲の空包がお目見えするやも。

Img_3794  撤収作業中の様子。訓練展示終了後は基本的に空包発射もないことだし、帰路につくかたも多いのだが、撤収社業というのは、これはこれで興味深いものがある。写真をみて気付いたのだが、迫撃砲小隊の隊員は89式小銃を装備している。即応予備自衛官主体の部隊といっても、例えば豊川の49連隊(10師団)は、即応予備自衛官も89式小銃を抱えて模擬戦に参加していた。来年はどの程度更新されるかも気になったりする。

Img_0475  第4陸曹教育隊の高機動車による体験乗車。これまで、模擬戦の主役だったのだが。来年当たり、例えば銃剣格闘の展示なんかで、訓練展示に参加したりするのだろうか。

 陸曹教育隊ということで気迫は充分。訓練展示に再び参加してくれることを密かに期待したい。

Img_0487  大津駐屯地の近傍には部内用の自動車教習所があり、ここに各方面から資材や人員を輸送してきた車両は待機するようだ。写真の73式大型トラックもその一台で、次々と車両が移動していた。部隊名をみると、山口駐屯地の第17普通科連隊所属とある。新隊員教育隊の隊員を運んできた車両だろうか。

Img_0484  続いてこちらに向かってきた73式大型トラックには第15普通科連隊の車両であると表記が。この部隊が駐屯する善通寺駐屯地には、第2教育団隷下の第110教育大隊が駐屯しており、恐らくその関係で大津にきたのではないかな、と。トラックで瀬戸内海を渡り、ここまで移動も大変だっただろうか、軽装甲機動車で広島の海田市から展開した47連隊の隊員たちも、帰路、大変だったのではないかな、と。

Img_3276  大津駐屯地は山に囲まれた美しい駐屯地ということは幾度も記載したが、この大津駐屯地祭では、ヘリコプターが駐屯地の周りを何度か飛ぶ様子を、背景の山肌に合わせてみることができる。ヘリコプターの迷彩効果について、期せずして確認することができる、これまた稀有な駐屯地祭なのでは、と思ったりする次第だ。

HARUNA

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