相変わらず暑い。大阪市内の公園横で昼食を食べていると、クモの巣に覆われたような雑草が目についた。イヌホウズキの仲間の草が、こんな感じになっているのを見かけることが多い。糸でつむがれたテントを作った主は、クモではなくハダニだ。テントの中にはおびただしいハダニが右往左往していた。少し風が吹いていたが、葉の先端からたなびいている糸もみられた。これは、ハダニがクモ同様に細い糸を使って、気流に乗って飛んでいっているところだ。空を飛ぶダニというのは、すこし奇妙に聞こえるが、これは普通に起こっていることのようだ。それは、室内のダニ類調査をすると、ハダニの検出率がとても高いことから推測できる。どこに行くかは風まかせというような方法でも、繁栄できているわけである。
ハダニと一緒に葉の上にいたイトカメムシを、持ち帰って接写してみた。普通種でも拡大すると新鮮な感じがする。なんちゅー長いアシだ!