おそるおそる振り返ってみると、このブログの過去記事は、うははは面白いムシみーっけと調子こいて同定してみたものの、時間がたってから間違いを親切な人から指摘されたり、自分で気づいたりしながら訂正することがかなり多いなと思った。
自分の人生においても、これまでの全編にわたり、回復できない深刻なエラーが発生し続けて今日に至っているので、そんなことはあまり気にしないことにする。おそらくブログも人生も最終回は間違いで終わりそうな予感すらある。
10数年前だったと思うけど、テレビの討論番組で、今は亡き有名ジャーナリストが「インターネットは便所の落書き」と語っていたのを思い出したが、当ブログもそんな誹りにあまんじるしかないものの一つであろう。
だが、興味のおもむくままを綴る私的メモのようなブログというかたちは、とても気に入っている。インターネットみたいな既存の約束事に縛られない情報の有り様には、不快に思う人もいれば面白がる人もいるだろう。もちろん私は後者である。
当ブログの記事のテキストや写真には、著作権なんてものは全くない。もし、どなたかが発表しようとしていることと干渉しているような記事が偶然在ったとしても、全く無視していただいてかまやしない。もちろん、無視しないこともご自由で、無断で引用していただいても差し支えない。
研究者の先取権などの権利には、敬意と心からの配慮をもって接しているつもりであるが、私がインターネットに魅力を感じるところは、匿名だったりすると先取権などがどーでもよくなっているところとか、情報の際限なき共有性などである。信憑性という問題もあるけれど、そこはインターネットとはまた別の話だろうと思う。
とはいえ、「さやばね」というちゃんとした甲虫専門誌に、先日、偉い人からブログ名を紹介していただいたりしたのだが、利用しづらいデータを記録にとどめておられるあたりに、誠に申し訳ない気がしてならなかった。